姉妹交流活動の参考事例
姉妹自治体優良事例紹介
- 千葉県 千葉県
千葉ウィスコンシン協会 - アメリカ合衆国 ウィスコンシン州
ウィスコンシン州
交流事業の特色
- 行政主導ではなく、県民(ボランティア)と行政の協働により交流事業を計画、実施。
- 県内の様々な地域を対象に交流事業を実施することで、県内の地域振興に一役買っている。
- 文化だけではなく、バイオマスに関する交流や大学間交流に交流分野が拡大しつつある。
甲冑試着(H16 ウィスコンシン州友好使節団との交流)
千葉県友好使節団による佐原囃子
バスツアー(会員交流バスツアー:香取市にて)
華道(千葉県友好使節団による華道のパフォーマンス)
交流事業の内容
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友好使節団の派遣・受入
<文化>
設立1年目の平成16年度は、館山市(前年度使節団に参加)や、佐原市・山田町(現:香取市)を中心に使節団を受入れ、ホームステイや学校訪問により交流を深めた。
また、翌年度の平成17年度には、佐原市の市民を中心にした使節団を派遣し、ウィスコンシン州内の小中学校を中心に、佐原囃子や民謡など千葉県の伝統文化を紹介した。<バイオマス>
文化グループと同時期に、バイオマス・再利用可能エネルギーに関する技術者・企業関係者が双方を訪問。ワークショップを通じて情報交換したほか、研究機関や関連企業の視察を行った。なお、バイオマスに関する交流はウィスコンシン州知事からも高い評価を得ている。<学術交流>
ウィスコンシン州側の要請により、平成17年度の友好使節団に千葉県内の大学関係者が参加して同州を訪問した。現地ではウィスコンシン大学の関係者と意見交換を行い、これを契機に協定締結に向けて話し合いが進められている。 - Wisconsin Festivalの開催
広く県民にウィスコンシン州を宣伝するため、「来て、見て、知って、私たちの姉妹都市!」をキャッチコピーに交流イベント「Wisconsin Festival」を平成18年5月27日(土)に開催した。同州の宣伝を主な目的にした一般県民向けのイベントは、協会初の試みであったが、会場ではウィスコンシン州産チーズ・ソーセージの試食やバザー、関係団体による展示、H17千葉県友好使節団によるステージ発表等を実施し、来場者に好評を博した。
千葉県の概要 | ウィスコンシン州の概要 | |
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人口 | 6,035,658人 | 5,363,675人 |
面積 | 5,156.61km2 | 168,317km2 |
概況 | 四方を海と川に囲まれ、水と緑の豊かな自然に恵まれた千葉県は、首都圏の東側に位置し、冬暖かく夏涼しい海洋性の温暖な気候により、産業面では、工業・商業・農林水産業がバランスよく発展しています。また、バイオ産業等の先端産業の集積も見られる他、成田空港、千葉港、幕張メッセといった国際的な基盤施設を擁することから、国際化の推進にも力を入れています。 | ウィスコンシン州はアメリカの心臓部と呼ばれる中西部のそのまた中心にある工業・観光産業・酪農業のバランスの取れた工業州です。(日本からは、シカゴまたは、ミネアポリス経由でわずか11~12時間)ウィスコンシン州は、ミシガン、スペリオル両湖とミシシッピー河に三方を囲まれ大森林を抱く、四季の変化に豊んだ美しい州でアメリカのスイスと呼ばれています。日本にも、なじみの深い人物といえば帝国ホテル旧館の設計で有名な建築家フランク・ロイド・ライトをあげることができます。そしてTVドラマ「大草原の小さな家」の主人公ローラ・インガルスもウィスコンシン州のペピンという小さな美しい村に生まれ育ちました。住民のルーツは、州人口の51%を占めるドイツ系住民をはじめ、アイルランド、イギリス、北欧及び中央ヨーロッパ系の人々が95%を占めています。 |
姉妹都市交流に係る周辺情報
提携年月日 | 1990年5月21日 |
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姉妹都市提携の経緯 | 昭和62年9月外務省を通じてアメリカ合衆国ウィスコンシン州から姉妹県州を結びたい旨の申し入れがあった。ウィスコンシン州は、農工両全の州で、千葉県との類似点も多く当州と交流を深めることは、本県の国際化と県政の発展に寄与するものとの判断から、その後実務的な協議を積み重ね調印に至った。 |
交流事業の展望、課題等 | 協会の設立から2年が経過し、主要な交流事業を一通り実施できたので、これまでの事業実績を元に、それぞれの交流事業の内容の充実を図っていく予定である。友好使節団の派遣・受入では新たな県内地域を開拓していくほか、今回初の試みであったWisconsin Festivalについても、より多くの人達に楽しんでいただけるように、実施方法や企画の見直しを行っていく。 |
- 千葉県 柏市
柏市国際交流協会 - アメリカ合衆国 カリフォルニア州
①トーランス市 - アメリカ合衆国 グアム準州
②グアム - 中華人民共和国 河北省
③承徳市 - オーストラリア ニューサウスウエールズ州
④キャムデン町
交流事業の特色
- 青少年交換派遣事業
毎年柏市と姉妹都市間で、中学生から大学生をそれぞれ派遣する。派遣先では、各家庭にホームステイし、直接、文化や生活に触れることで相互理解と交流を深める。 - 市民と市民の交流事業
姉妹都市、友好都市締結後、5年ごとに市民訪問団相互に訪問し交流を行う。承徳市からは友好都市締結25周年記念として、初めて一般市民レベルの訪問団が柏市を訪問し、両市民が囲碁やお茶などの文化交流を行った。また、グアムとの交流では、グアム政府観光局の招聘により、柏市をホームタウンとするJリーグチームが訪問し春季キャンプを行った。 - 英語教師受け入れ事業
トーランス姉妹都市協会が英語教師を選定し派遣。市立高校で受け入れている。 - 姉妹校・学校交流事業
柏市とトーランス市では、柏第一小学校とアーノルド小学校、旭小学校とジョンアダムス小学校、酒井根小学校とアーリントン小学校、市立柏高校とトーランス北高校が姉妹校として提携している。 柏市と承徳市では、市立柏高校と承徳第一中学校間で語学やスポーツを通じた交流を行っている。また、今年から柏第一小学校と承徳実験小学校との間で児童の作品の交流が開始された。
柏市とキャムデン町では、それぞれの小学校の児童の作品の交換,展示を行っている。
柏市 http://www.city.kashiwa.lg.jp/
①トーランス市 http://www.ci.torrance.ca.us/
②グアム http://www.visitguam.jp/
④キャムデン町 http://www.camden.nsw.gov.au/
トーランスのスコットー市長を囲んで。柏市からの派遣生
友好都市提携25周年承徳市民友好訪問団歓迎会
交流事業の内容
- 青少年交換派遣事業については、青少年を相互に姉妹都市に派遣し、ホームステイにより、それぞれの文化や生活に触れ合うとともに、市長表敬訪問や学校訪問、異文化体験、市民との交流会等に参加する。また、派遣先及び派遣期間に応じて、中学生から大学生までが参加できるプログラムとなっている。
- 市民と市民の交流事業では、2007年度はトーランス市が35周年、キャムデン町が10周年を向かえ、両市町の首長及び議員、市民が柏市を訪れ、歓迎セレモニーや日本文化体験、学校訪問、市民との交流会などを行った。柏市からは柏市国際交流協会の会長を団長として市民使節団を派遣した。また、今年度は承徳市が25周年を向かえ、本年5月に市民使節団を受け入れ、囲碁交流、茶の湯体験、歓迎セレモニーなどを行った。
- 英語教師の受け入れ事業については、トーランス姉妹都市協会(TSCA)が英語教師(ALT)を選定し、市立柏高校に派遣している。市立柏高校にはトーランスからのALTが常時2名勤務し、高校での英語指導のほか、柏市国際交流協会を通じた市民への英会話教室の開催や市職員への英会話指導等も行っている。現在までに37名を受け入れている。
- 姉妹校・学校交流事業では、語学研修やスポーツ・文化交流として、市立柏高校と承徳市第一中学校およびトーランス北高校との間での生徒の派遣を行っている。その他、キャムデン町との間では、小学校の児童の絵画や手紙などの交換を行っている。
柏市の概要 | ①トーランス市の概要 ②グアムの概要 ③承徳市の概要 ④キャムデン町の概要 |
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人口 | 390,219人 | ①約140,000人 ②約160,000人 ③約3,600,000人 ④約50,300人 |
面積 | 114.90km2 | ①53.07km2 ②541km2 ③40,000km2 ④206km2 |
概況 | 千葉県の北西部に位置し、隣接する市町村は、東に我孫子市・印西市、利根川を挟んで茨城県取手市・守谷市、南に鎌ヶ谷市・白井市、西に松戸市・流山市、北に野田市となっている。 鉄道は都心から放射状にJR常磐線、東京メトロ千代田線及びつくばエクスプレスが、南北には東武鉄道・野田線が通っている。道路は東京・茨城方面への国道6号や常磐自動車道,埼玉・千葉方面への国道16号が通っており、首都圏の放射・環状両方向の交通幹線の交差部に位置する交通の要衝となっている。 2005年3月28日に沼南町と合併,2008年4月1日からは新たに中核市としての市制がスタートした。 |
①ロサンゼルス市の南方約27kmに位置する。1921年に市制を施行。市域は、長期的な都市計画のもと、工業・商業・住宅地域が整然と区画整理されている。このことは、都市計画のすすんでいるアメリカ国内においても高い評価を受けている。 ②グアムは、連邦政府とは独立した別個の政治形態をもつ米国の領土である。1972年より議会から米国下院議員に代表1名が出席しているが,議決権はない。首府はハガニア。基本的な産業は観光。 ③承徳市は、北京から東北に250kmの距離にある。内モンゴル高原と華北平原の境に広がる山々とゆったり流れる武烈河のほとりにある有名な観光地であり、悠久の歴史を持つ文化都市である。 ④シドニーの南西60㎞の郊外都市。キャムデンは家畜の育成に適した「オ-ストラリア富の発祥地」と呼ばれ、メリノ羊の飼育と羊毛の生産やワイン製造、小麦栽培などが始まった。 |
姉妹都市交流に係る周辺情報
提携年月日 | ①1973年2月20日 ②1991年11月30日 ③1983年11月1日 ④1997年4月11日 |
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姉妹都市提携の経緯 |
①ライオンズクラブが米国の都市との姉妹クラブ関係を協議している過程で、1970年、柏市及び柏市議会に「先進国である米国内で類似都市と姉妹関係を持つことが、柏市の文化向上のため望ましい」と進言。その後、トーランス市に話が持ちかけられ、1972年トーランス市から姉妹都市提携の申し入れがあり、1973年に姉妹都市提携が結ばれた。 ②グアムとの交流は、柏まつりを通じて始まった。その後、柏グリーン・ライオンズクラブとグアムマリアナス・ライオンズクラブが1990年2月姉妹クラブを結び、青少年交流派遣を実施するなど、交流が深まっていった。こうした経過を経て、柏市長が1991年7月、グアム知事に書簡で親善提携を申し入れたところ、同知事も快諾。友好都市提携が結ばれた。 ③1980年1月、柏市長を団長とする日中友好柏市民訪中団が訪中した際、中日友好協会秘書長孫平化氏から承徳市を紹介され、これを機に両市間で意見交換が重ねられ、3年後の1983年11月1日柏市において友好都市締結の調印が行われた。 ④1989年9月、町の呼びかけにより沼南町国際交流協会推進協議会(SIFA)が発足。「海外に姉妹都市を」という声を受けてSIFAでは独自の調査や町民アンケートを実施。その結果キャムデン町が浮上してきた。1993年のキャムデン町長の来町などを経て、翌1994年8月、初めて沼南町の中高生10名がキャムデンで13日間のホームステイを体験。以後、多くの交流を重ね、1997年4月、沼南町とキャムデン町の問で友好都市協定が結ばれた。2005年柏市と沼南町合併により、キャムデン町は柏市の友好都市となった。 |
今後の展望、課題等 | トーランス市との交流事業は、35年を経過し交流の主体も世代を超えて移り変わってきている。交換学生として両市を訪問した学生も既に成人し、今度は派遣生を引率するアダルトリーダーとして参加したり、あるいは、その子供たちが派遣生として両市を訪問する時代となってきた。今後、これらの交流事業が次世代へと引き継がれ、新たな交流事業へと発展させていきたい。 承徳市との交流事業については、中国での経済発展等を背景として、今年度、始めて一般募集による承徳市市民使節団が柏市を訪問するなど、承徳市政府レベルでの交流から市民レベルへの交流に発展する兆しが見えてきた。今後は,市民同士の交流の拡大を図っていきたい。 |
- 千葉県 館山市
館山市 - アメリカ合衆国 ワシントン州
ベリンハム市
交流事業の特色
- スポーツ、文化、学生、ライオンズクラブ、行政、その他(経済等)と多岐にわたる市民レベルの交流が、50年の長きにわたり継続されて来た。
- スポーツ交流では,館山市で開催される「若潮マラソン」や「鏡浦駅伝」へのベリンハム市民の参加。両市のランニングクラブによるタイムレース。ベリンハム市にて毎年開催されるスキー・トゥ・シーレースへの館山市民の参加など、両市で開催される大きなスポーツイベントへ選手を相互派遣するなど、市民レベルの交流を実施。
- 文化交流では,学生オーケストラの相互訪問、ベリンハム市にある大学教授の招致、風景写真の相互交換、舞踏団一行の招致を実施。
- 学生交流では,小学生同士のグリーティングカードの交換事業、地元高等学校の高校生交換事業、ベリンハム市にある大学からの教育実習生の受入等を実施。
- ライオンズクラブによる学生交換事業では,1973年以降115人を派遣し、91人の受入を実施。
- 行政交流では、平成2年以降両市において職員交換事業を実施。館山市からは18回、36人派遣、ベリンハム市からは17回、34人の受け入れを実施。
姉妹都市締結40周年記念植樹
姉妹都市締結40周年記念ベリンハム市民訪問団
交流事業の内容
1958年の姉妹都市締結以後、半世紀にわたり、市民レベルの交流が連綿と続いてきた。 1993年には、館山国際交流協会が設立され、現在9つある委員会のうちのひとつがベリンハム委員会であり、ベリンハム市の姉妹都市委員会と共に両市の市民レベルの交流を支えている。
1994年には、ベリンハム市の姉妹都市を中心に6カ国のヨットマンが館山市に集い、ヨットレースを開催。さらにこのヨットレースを機に、館山市はベリンハム市の姉妹都市である、オーストラリア・ポートスティーブンス市と友好都市関係を締結するなど、一つの姉妹都市の関係が新たな都市との関係構築への契機ともなった。またレースは2008年4月に再度館山市で開催されている。
現在の主な交流としては、ベリンハム市におけるスキー・トゥ・シーレースへの参加、両市職員の交換事業、地元高等学校の学生交換事業、上記ヨットレースの6カ国による輪番制での開催と、日本の国際化の進展に歩みを併せるように、市民レベルの交流が活発に行なわれている。
また、1995年から両市の小学校において、グリーティングカードの交換を実施して来たことにより、小学生の段階から両市の関係を知ることとなる。グリーティングカードの交換事業も13年を経過したことにより、市内在住の若者の間でも両市の関係が認識されている。
50周年を迎える都市の多くが,政令指定市や県庁所在市である中において、千葉県南端の一地方都市が世界平和を願い,日本国内でも11番目、千葉県では初の海外都市との姉妹都市締結を行なうに至った。
館山市の概要 | ベリンハム市の概要 | |
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人口 | 50,461人 | 75,220人 |
面積 | 110.21km2 | 72.5km2 |
概況 | 「千葉県房総半島」南部に位置し、東京湾と太平洋に面した安房地域の中心都市。年間平均気温16℃以上の温暖な気候に恵まれ,1月にはポピーやストック、菜の花が咲き乱れ、花畑は満開になる「花のまち」。また、31.5kmの海岸線を持ち、マリンスポーツのメッカとして、夏の海水浴場として、さらにはサンゴの北限ともいわれる美しい海中の世界を持つ「海のまち」でもある。 県立館山野鳥の森が「森林浴の森100選」、平砂浦海岸付近は「白砂青松百選」「日本の道100選」にも選ばれており、年間175万人の観光客が訪れている。また中世の頃には、戦国武将里見氏がこの地を治めていた。曲亭馬琴作の「南総里見八犬伝」の舞台になったこの地には、今でも里見氏の史跡の数々や八犬伝のロマンが香る史跡が残されている。 |
ワシントン州北西部に位置し、カナダとの国境から南方約32km、シアトル市から北方約145kmに位置する。 ベリンハム市はワッカム郡の郡庁所在地であり、マウントベーカー(3,285m)がそびえる絵のような美しい地域の中心である。 主産業は商業であり、カナダからの客も多い。林業や農業などの第1次産業も盛んで、木材やキングサーモンが多く日本に輸出されている。第2次産業では、アルミニウム工場及び石油精製工場など多くの従業員を抱える産業も立地している。第3次産業では、海に面した地形を利用した港湾運輸等の産業も盛んである。更に、豊かな自然環境を利用した観光産業も発達しており、多くの観光客が訪れている。 |
姉妹都市交流に係る周辺情報
提携年月日 | 1958年7月11日 |
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姉妹都市提携の経緯 | 1958年5月、ベリンハム市長から日本の都市と姉妹都市の縁組を結ぶ全権を委任されたベリンハム市のポート・オブ・ベリンハム社長が来日。世界友の会などを通じて当市に都市縁組についての意向打診があった。同年6月館山市議会全員協議会の承認を得た後、世界友の会を通じて承諾の旨連絡。同年7月館山市・ベリンハム市都市縁組委員会を結成し、7月11日東京工業クラブで姉妹都市縁組式典を挙行。正式に姉妹都市縁組が成立した。 |
今後の展望、課題等 | 50年もの間、地方の小さな都市において途絶えることなく交流が引き継がれてきたのは、世界平和を希求する両市民の自発的で真摯な取り組みがあったからこそである。 今後も両市の交流を継続させるには、これまで同様に行政主導ではなく、両市民の発案による市民レベルの交流を育みながら、交流を積み重ね更なる50年の交流を目指したい。 |
- 千葉県 八千代市
八千代市 - アメリカ合衆国 テキサス州
タイラー
交流事業の特色
国際姉妹都市提携を結んでから13年が経過し、この交流も合計11回を数え、延べ人数で199名が訪問し、両市の友好の輪を広げています。市が始めたこの交流事業も、最近では市民が主体となった、受入実行委員会が組織され準備と運営を行い、市と協働で交流を行ってきています。実行委員会が昨年行ったタイラー市親善訪問団の受入では、18回もの会議が重ねられて、様々な議論が交わされました。その中では、実行委員会の組織のこと、行政との関係の明確化が話し合われ、正に市民が作り上げた国際交流事業の第一歩といえる内容となりました。より多くの市民に係わってもらいたいという目的のもと、準備だけでなく、当日の運営に当たっても、多くのボランティアの方々に協力をいただき、経費の面でも、市からの補助金だけでなく、姉妹都市委員会からの供出金やパーティー参加費、市内団体・個人からの協賛金、また会員よりの寄付金などを主にして行いました。
いちばん人気があった陶芸体験。完成した作品はタイラー市にも展示されました。
「今度はタイラーにおじゃまします!」さよならパーティーでの記念撮影
書道連盟の皆さんの協力で書道体験をしました。「うまく書けたでしょ。」
八千代ふるさと親子祭では餅つきも。市民との交流が深まりました。
姉妹都市のシンボルマークは、平成4年8月、八千代市での調印式の際に制作。
交流事業の内容
平成4年5月16日に姉妹都市提携を行ってから13年が経過し、それぞれの市民がお互いの都市を訪れる交流もタイラー市から6回、八千代市より5回を重ね、多くの友情の輪と信頼の絆を育んできています。平成6年には八千代国際姉妹都市委員会が設立され、広報誌PISCC(ピスク:今年度までに15号発行)を発行するなど、国際交流の状況やALT(外国語指導助手)の活動を紹介するなど、市民への情報発信も行われています。また、タイラー市からのALTを受入れ、市内の小・中学校で英語の授業を行っています。最近の交流としては、平成16年8月にタイラー市より親善訪問団を迎えました。市民が主体となった、受入実行委員会が組織され準備と運営を行い、市と協働で交流を行いました。交流内容としては、市長表敬訪問、ウェルカムパーティー、日本文化体験(茶道・琴演奏・書道体験・生け花体験)、新川での屋形船乗船、ふるさと親子祭での市民との交流、花火鑑賞、市民の家でのホームビジット、陶芸工房での陶芸体験、サヨナラパーティー等。参加者数は、タイラー市親善訪問団14名、八千代市側受入実行委員会 29名。ボランティア参加者(通訳・アトラクション出演者・日本文化体験・陶芸体験協力・ホームビジット協力他)103名。その他、多くの八千代市民に様々な場所で交流をしていただくことができました。
また、八千代少年少女合唱団が来年3月に演奏遠征を計画しており、文化面での交流も期待されています。それに合わせて、いままで秋に実施していた親善団の訪問を春に変更するなど、青少年にも参加を呼びかけようという話に発展していきそうです。
八千代市の概要 | タイラー市の概要 | |
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人口 | 182,752人 | 約80,000人 |
面積 | 51.27km2 | 106.2km2 |
概況 | 八千代市は千葉県の北西部に位置し、日本初の大規模住宅団地八千代台団地の造成を契機に、首都東京のベットタウンとして発展しました。近年では東葉高速鉄道が開通し、新たな住民も増加しています。特産は「梨」。市の木は「ツツジ」。市の花は「バラ」。「一人ひとりが幸せを実感できる生活都市」をまちづくりの基本目標としています。 | メキシコ湾に面し、アメリカ合衆国でアラスカに次いで大きな州、テキサス州の北東部にタイラー市はあります。四季の区別があり、緑が大変豊富な所です。医療や教育機関など地域の中心的な役割を担っており、産業としてはエネルギー産業に加えて、タイヤ、パイプ、空調設備などの製造工場があります。また、バラや桃の生産が盛んです。 |
姉妹都市交流に係る周辺情報
提携年月日 | 1992年5月16日 |
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姉妹都市提携の経緯 | 国際化に対応したまちづくりの一環として、市制25周年を記念し、八千代市国際交流推進懇談会が設置され、多くの候補市の中からアメリカ合衆国テキサス州タイラー市が選ばれ、平成4年5月16日姉妹都市提携を行いました。 |
今後の展望、課題等 | 市が始めた事業ですが、交流に参加した市民が大きな感動を受け、主体となって交流が進んできています。今回受入したホストファミリーからは、高校生がタイラーに興味を持ち、タイラー市の短期大学への留学を目指しています。来年度には、八千代市でも国際交流協会の設立が予定されるなど、国際交流への機運が高まってきています。これからも市と市民がそれぞれの役割を分担し、協働して、市民が主体となった交流を進めていきます。 |