CLAIR(クレア)一般財団法人自治体国際化協会

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自治体間交流

姉妹交流活動の参考事例

姉妹自治体優良事例紹介

冷戦時代を超えて続けられてきた姉妹都市交流

  • 新潟県 新潟市
    新潟市
  • ロシア
    ハバロフスク

交流事業の特色

 文化・スポーツ・教育などさまざまな分野での交流を継続してきており、2005年4月には姉妹提携40周年を迎える。経済・観光・環境等より実務的な分野で協力を進めている。

 両市の努力が実り、1973年に両市間には定期航空路が、1993年ハバロフスクに日本国総領事館が、1994年新潟にロシア連邦総領事館が開設された。これらの基盤を活かして両市は関係の一層の発展に努め、さらに両地域間の窓口としての役割も果たしている。

詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.city.niigata.niigata.jp/
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新潟市経済交流団派遣。より効果的な視察、ビジネスマッチングを図る。
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2003年8月にペトロパヴロフスク・カムチャツキー市で開催された第19回日ロ沿岸市長会議

交流事業の内容

  1. 交流事例1「新潟市経済交流団派遣」
    現地の日本センター、日本総領事館の協力を得てより効果的な視察、ビジネスマッチングを図る。新潟の企業情報を収録したロシア語版CD-ROMを作成し、現地でのプレゼンテーションも実施。また関係者の情報交換・意見交換の場として県、環日本海経済研究所、企業家らとともに「ロシア極東ビジネスネットワーク」を設立、会合を開いている。
  2. 交流事例2「三都市環境会議」
    お互いに姉妹・友好都市である新潟・ハバロフスク・ハルビン三都市の環境分野の専門家が集まり開催。環境問題に対して国際的に取り組む。
  3. 交流事例3「日ロ沿岸市長会議の開催」
    日本側組織「日ロ沿岸市長会」(19市)とロシア側組織「ロ日極東シベリア友好協会」(18市)との間でこれまで19回開催。両国間の友好、経済交流等について協議。新潟市長が日本側の代表幹事,ハバロフスク市長がロシア側の会長を務めている。
新潟市の概要ハバロフスク市の概要
人口 530,586人 589,700人
面積 231.94km2 約400km2
概況 新潟市は、日本海をはじめ信濃川・阿賀野川・鳥屋野潟・佐潟などの自然に恵まれ、新幹線、高速道路、空港や港湾などを生かして日本海側の拠点都市として発展している。新潟港は安政の通商条約により五つの開港場の一つに指定され、明治元年に開港。以来対岸諸国との交流が進展。製紙・食品加工業などが盛ん。平成17年の近隣市町村との合併で人口が約80万人となり、19年度には日本海側初の政令市への移行を目指している。 ハバロフスク市はアムール川沿岸に位置する、ロシア極東ハバロフスク地方の中心都市。1858年に軍の哨所として建設された。ハバロフスク地方の行政、経済、文化、教育の中心都市で、鉄道・河川・航空路が交わる交通の要衝。新潟をはじめとするアジア太平洋地域の諸都市と空路で結ばれた、空の玄関口でもある。機械製造業、金属加工業、建設業、食品工業などが盛ん。近年はロシア極東連邦管区の首都として著しく発展を続けている。

姉妹都市交流に係る周辺情報

提携年月日 1965年4月23日
姉妹都市提携の経緯 昭和37(1962)年に新潟市長がハバロフスク市を訪問して両市の交流促進について協議、また昭和38(1963)年に駐日ソ連大使が新潟を訪問、両市の間で児童画や版画などの交換が始まった。
その後行政、各界の指導者が相互に訪問し、新潟地震の際には被災直後に救援木材が寄贈され、両市の関係が深まった。
交流事業の展望、課題等 新潟市は日本の日本海側、ハバロフスク市はロシア極東地域の拠点都市として、両地域発展のために両市の果たす役割は大きくなっている。今後も青少年交流や民間交流支援を通じて相互理解を深めていくと共に、これまで蓄積された交流の経験を活かし、経済・観光・環境等の分野でのより実務的な交流・協力を進めていく。

世界スキー発祥地と日本スキー発祥地の交流

  • 新潟県 上越市
    上越市
  • オーストリア ニーダーエステライヒ州
    リリエンフェルト

交流事業の特色

  • 両市の一本杖スキー保存団体の親善交流
  • 記念イベントでの一本杖スキーの合同デモンストレーションによるスキー技術の継承
  • 両市のスキー博物館の友好的交流
  • 音楽、環境など幅広い市民交流
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.city.joetsu.niigata.jp/
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マチアス・ツダルスキー生誕150周年記念祝祭で地元一本杖スキーグループと記念撮影
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マチアス・ツダルスキー記念碑へ献花
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リリエンフェルト市の歴史的なスキーゲレンデ(ムッケンコーゲル山)で一本杖スキーのデモンストレーション
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ツダルスキースキー博物館の上越市コーナー

交流事業の内容

 上越市は日本のスキー発祥地であり、世界のスキー発祥地、オーストリアのリリエンフェルト市と姉妹都市関係にあります。

 アルペンスキーの創始者マチアス・ツダルスキーは、リリエンフェルト市でスキー術を完成させ、多くの人々にスキー術を伝授しました。ツダルスキーの高弟であったテオドール・フォン・レルヒ少佐は、明治43年(1910)日本陸軍の研究のために来日。翌年、上越市の第13師団を訪れ1年余りを過ごしました。自費で作った軍用スキー10台を寄贈したほか、長岡外史師団長の願いにより、明治44年(1911)1月12日、市内の金谷山においてスキーの指導が行われ、これが日本におけるスキーのはじまりとなりました。

 上越市にはレルヒ少佐の伝えた一本杖スキー術を受け継ぐ「レルヒの会」があり、以前からリリエンフェルト市とスキー交流を行っておりましたが、昭和56年(1981)10月、市発足10周年の記念すべき年に姉妹都市提携の調印がなされました。

 主な経過は、平成7年(1995)、第1回レルヒ祭にリリエンフェルト市長ほか12人が来越(レルヒ少佐没後50年)、平成10年(1998)長野冬季オリンピックのフリースタイルスキー会場においてリリエンフェルトの一本杖スキー保存会11人とレルヒの会と合同で一本杖スキーのデモンストレーションを披露したことなどが挙げられます。

 今回、18回目の交流となる「マチアス・ツダルスキー生誕150周年記念祝祭」(平成18年(2006)2月リリエンフェルト市で開催)には、上越市の代表としてレルヒの会の会員10人と市内中学校のスキー選手3人が参加しました。前夜祭及び記念祝祭では、スキー実演(地元の一本杖スキーグループ、オーストリア軍スキーチーム、チェコ共和国トジェビーチ市スキーヤーなどと共演)や、マチアス・ツダルスキー記念碑へ献花、トーチ行進などが行われました。また、「ツダルスキースキー博物館」を訪問し、歴史的なスキー資料や上越市コーナーを興味深く見学しました。

 上越市でも、平成4年(1992)スキー発祥80周年を記念し金谷山上に「日本スキー発祥記念館」が開館、リリエンフェルト式のスキー板やレルヒ少佐の遺品を展示しています。

 近年では、平成14年(2002)に上越市民吹奏楽団がリリエンフェルト市の音楽祭に招待され日本の祭や民謡曲を披露するなど芸術・文化交流も進んでおり、今後も日本スキーの発祥地をアピールしつつ、市民が主役となる幅広い交流を続けていきたいと思います。

上越市の概要リリエンフェルトの概要
人口 210,543人 3,100人
面積 973.32km2 54km2
概況 平成17年1月1日に14市町村が合併し、21万都市となりました。新潟県の南西部に日本海に面して位置し、北は柏崎市、南は妙高市、長野県飯山市、東は十日町市、西は糸魚川市に隣接しており、三大都市圏とほぼ等距離に位置する中で陸・海の交通ネットワークが整った有数の地方都市です。都市的土地利用の他、多様な自然を有する海・山・大地に恵まれた自然豊かな地域特性をいかし、農業や自然をいかしたレクリエーションの場、さらに交通ネットワークを利用した産業も展開されています。 リリエンフェルト市は、オーストラリアの首都ウィーンの西方80kmのオーストリア連邦の東部のニーダ-エステライヒ州に属し、標高383mのアルプスに近い高原に位置しています。リリエンフェルト郡の中心市であり、この郡はオーストリアで最も森林に恵まれた地域です。市内には、1202年に建設された中央ヨーロッパの最大のシトー派修道院や、マチアス・ツダルスキーのライフワークを展示しているツダルスキー博物館、延長100kmにわたるハイキングコースがあり、冬は約10kmのコースを持つ標高1,248mのムッケンコーゲル山などがあります。

姉妹都市交流に係る周辺情報

提携年月日 1981年10月7日
姉妹都市提携の経緯 アルペンスキーの創始者マチアス・ズダルスキー氏は、リリエンフェルド市に生まれ、この地でデオドール・フォン・レルヒ少佐をはじめ数々の人々にスキー術を伝授した。1911年(明治44)1月、来日したレルヒ少佐は、高田市(昭和46年、直江津市と合併し上越市となる)金谷山においてスキーを伝えた。金谷山は、日本スキー発祥の地である。1970年(昭和45)高田レルヒ会は、レルヒ少佐生誕百年を迎えるにあたり、高田市議会にアルペンスキー発祥の地リリエンフェルド市との姉妹都市提携について請願し、採用された。しかし、当時高田市は直江津市との合併を翌年に控えており、提携の実現は延期となった。1981年(昭和56)に入り、リリエンフェルド市は、レルヒ少佐の二女、ヘラ・ホリヤ氏を通じ姉妹都市提携の用意のあることを上越市に伝えてきた。上越市もこの年発足10周年という記念すべき年にあたり提携の機運が高まった。同年5月に提携を具体化するため、上越市総務部長がリリエンフェルド市を訪問し理解を深めた。10月7日、上越市において、リリエンフェルド市代表団、在日オーストリア大使館書記官夫妻らを迎え、ゼップ・ガナー市長と植木上越市長との間で、姉妹都市提携の調印がなされた。
今後の展望、課題等 5年後の日本スキー発祥100周年記念イベントの際に、リリエンフェルト市から訪問団を招待する計画です。その他、今回の訪問団には、スキー教育に熱心に取り組んでいる市内中学校のスキー選手が参加しており、今後の活動、成長に期待が持たれます。
このページに関するお問い合せ先
交流支援部交流親善課
Tel :  03-5213-1723
Fax :  03-5213-1742
Email : shimai@clair.or.jp
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