◇新型コロナウイルスにより地方議会選の決選投票も大幅延期＝仏

　新型コロナウイルスの感染が拡大しているフランスでは、６年に１度の全国約３.５万のコミューン議会議員選挙が、１回目投票は予定通り３月１５日に実施されたものの、翌１６日に大統領が外出禁止令の発出を宣言、１７日正午より施行されることとなり、２２日に予定されていた２回目投票は６月に延期された。この選挙は名簿式比例代表制で行われ、１回目投票で過半数を得た名簿があればその時点で結果が確定するが、ない場合は１０％以上得票した名簿が参加できる２回目投票を行う必要がある。決選投票を行うコミューンは４９２２団体となっている。（パリ事務所）

◇日英の地方行政を紹介するセミナーを開催＝クレアロンドン事務所

　クレアロンドン事務所では、日英両国の地方行政に関する取り組みや課題を紹介し相互理解を深めるためのセミナーを開催している。２０１９年度は、ロンドン中心部のサザーク区と連携して、高齢者福祉をテーマとするセミナーを開催し、介護サービスをはじめとする高齢者福祉の現状について日英の専門家の視点から議論が行われた。イギリスにおいても高齢化が進行し、６５歳以上の人口が１８％を超える一方で、必要な福祉サービスの不足が指摘されるなど、ニーズに応じた質の高い福祉サービスの提供や官民連携の在り方といった課題への関心が高まっている。（ロンドン事務所）

◇「日本―タイ国際消防フォーラム」開催＝バンコク

　２月２６日から２７日までタイのバンコク市内において、日本国総務省消防庁とタイ内務省防災局の共催により、「日本―タイ国際消防フォーラム」が開催された。フォーラムにはタイの消防防災関係者が参加し、総務省消防庁関係者からの各種事例（日本の消防防災制度の特徴、ドローンやロボットなどテクノロジーを活用した消防防災、消防器具の認証制度、消防団制度など）の紹介や防災用品メーカーの商品紹介に非常に熱心に耳を傾けていた。（シンガポール事務所）

◇大規模国際スポーツ大会を通じた姉妹都市交流推進をＰＲ＝ニュージーランド

　１月２９日、ニュージーランドのクライストチャーチ市で、ニュージーランド姉妹都市協会によるカンタベリー地域姉妹都市フォーラムが開催された。同フォーラムでは、カンタベリー地域の地方自治体関係者や各都市姉妹都市委員会関係者らが出席し、活発な議論がなされた。クレアシドニー事務所は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会、ワールドマスターズゲームズ２０２１関西と続く大規模国際スポーツ大会を通じた姉妹都市交流の推進を訴えるプレゼンテーションを行った。（シドニー事務所）

◇２０２０年国勢調査が開始＝米

　アメリカ合衆国全土で２０２０年国勢調査が始まった。アメリカにおける国勢調査は１０年に１度、政府機関である国勢調査局によって実施され、４月１日現在で国内に居住する者全員を数える。１人世帯の場合であれば回答する質問は９問のみ（日本の２０１０年国勢調査（大規模調査）は２０項目）で、職業や就業状態に関する質問は一切ない。回答方法には、郵送、電話、訪問調査員への直接回答のほか、前回の国勢調査にはなかったオンライン回答が導入された。調査の案内や回答様式は、日本語を含む多言語で提供されている。（ニューヨーク事務所）