CLAIRメールマガジンバックナンバー
Vol.150 世界の魅力ある観光地
___________________________________ ■□■□ □■□ CLAIRメールマガジン vol.150(2016年8月5日) ■□ □ ~ 世界の魅力ある観光地 ~  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ T O P I C S ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【記事】オリンピック効果を国全体に広げた2000年シドニーオリンピック 【記事】ASEAN各国に見る、地方への誘客大作戦 【記事】イギリス文学とメルヘンに触れる旅 【記事】コンサートもミュージカルも無料! ~ニューヨークで行われている夏のイベント紹介~ 【INFO】世界を旅する芸術祭! あいちトリエンナーレ2016、8月11日(木・祝)からいよいよ開幕! 【INFO】第18回日中韓3か国地方政府交流会議の参加者募集中!! 【REPO】スタッフだより 火の国 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【記事】オリンピック効果を国全体に広げた2000年シドニーオリンピック ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2000年にシドニーオリンピックを開催したオーストラリアは、オリンピックを 最大限活用して国全体の観光振興につなげた最初の国だと言われています。 オーストラリアでは2000年オリンピック招致の成功後、「Visiting Journalist Program」という観光振興プログラムの規模を拡大し、1998~1999年の2年間 で約1,500の海外メディアをオーストラリア各地に招致しました。こうしてオー ストラリアを訪れたジャーナリストがメディアを通じてオーストラリアの魅力 を世界に発信しました。 また、シドニーオリンピック組織委員会はオリンピック聖火リレーのルートを 決める際に、国内観光マーケティング業界と綿密に話し合い、オーストラリア の魅力を十分に発信できるルートを計画しました。エアーズロック(ウルル) から始まり、グレートバリアリーフや火入れ収穫時の燃えるサトウキビ畑を背 景にした聖火リレーは世界中の視聴者を引き付けました。 さらに、これまでオーストラリア旅行を取り扱っていなかった海外の旅行業者 に対して、オーストラリア国内の観光団体が情報提供することなどによって、 オリンピックを契機にオーストラリアへの観光旅行の商品を増やしました。 このほか、オリンピック開催期間以外にも芸術祭などのイベントが企画され、 開催年1年間を通じてオーストラリアが観光やビジネスに開放的であることが 強力にアピールされました。一方で、オリンピックのことを話題にするだけで 罰金を課すというOlympic-Free Zoneを宣言する自治体がメディアの注目を集 めるといった皮肉な話もあります。 こうした取り組みの結果、オーストラリアでは2000年に海外からの観光客数を 前年度比で約10%増加させることができました。このようにオリンピックを国 全体の観光振興の契機と捉えることはその後のオリンピック開催国でも継承さ れており、これらの取り組みは日本の各地域が2020年に向けた観光振興を考え る上でも参考にできるでしょう。 (シドニー事務所 小松所長補佐) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【記事】ASEAN各国に見る、地方への誘客大作戦 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1 タイ ~地方を売り出せ!一村一品「OTOP」~ タイでは、バンコクなどの都心部と農村、山岳地帯の経済格差が大きいこと が課題となっていました。そこで、政府は国の地方開発、農村の自主自立、伝 統の知恵の維持・活性化を目的として、国内の各村々に最低でも1種類の主要 製品を作るよう推奨し2001年に日本の大分県をモデルに「OTOP(One Tambon One Product)」(一村一品運動)プロジェクトを開始しました。 また、OTOP製品を全国、世界に広めようというイベントも各地で開催され、 多くの人々の興味や関心を集めています。現在ではタイ国内だけでなく、世界 へOTOPを広めようとするイベントや、空港での製品販売も行われ、観光客誘致 の一翼を担っています。 2 マレーシア・ジョホール州 ~国主導のテーマパーク等の誘致による地域活性~ マレーシア第二の都市ジョホールバルのあるジョホール州は、観光レジャー 施設や企業活動誘致、インフラや住環境、教育機関の整備が進んでいます。こ れは2006年から20年をかけて同州南部(イスカンダル地区)を世界クラスの都 市にするという「イスカンダル計画」に基づくものです。 2011年にアウトレットモールが開園。その2か月後には既に100万人以上が訪 れました。また、2012年にはアジア初のレゴランドが開園し、当初1か月で25万 人の来場がありました。さらに、2013年にはウォーターパークとレゴランドホ テルが開業し、一層観光地としての魅力を高めており、2015年上半期(1~6月) には、同州を訪れた観光客数は前年同期比12.8%増の約320万人となるなど、着 実に観光客数が増加しています。 3 インドネシア・ジョグジャカルタ特別州 ~山梨県と多分野で交流~ インドネシアの古都ジョグジャカルタ特別州は、古都つながりの京都府との 30年余りの交流に加えて、2014年から山梨県と火山防災の共同研究体制の構築 や世界遺産保存管理に関する意見交換などをきっかけに交流を重ねています。 2015年8月には州知事が山梨県を訪問し、トップセールスを行うなど州の魅力 を発信しました。山梨県知事も「州政府だけでなく、産業、経済関係者の山梨 訪問を促進して、ビジネスでも協力し合いたい」と表明するなどしているため、 今後、両地域間の一層多面的な交流人口の拡大が見込まれています。 (シンガポール事務所 新居所長補佐) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【記事】イギリス文学とメルヘンに触れる旅 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2016年は、シェイクスピア没後400年、そして、ピーターラビットの作者、 ビアトリクス・ポター生誕150年の記念の年です。それぞれのゆかりの地は、人 気の観光地なのですが、今年は、記念の年とあって、訪れる人々も例年に増し て多いことでしょう。 シェイクスピアゆかりの地として観光客に人気なのが、ストラトフォード・ アポンエイボンです。シェイクスピアは、ここの裕福な商人の家に生まれまし た。彼が誕生から18歳で結婚するまで過ごした家は、ヘンリー・ストリートに あり、400年以上たっても、まだ昔のまま残っています。通りでもひときわ目立 つチューダー朝の建物で、内部には、父親が営んでいた手袋工房や、一家が寝 起きしたベッドルームが再現されており、当時の暮らしぶりをしのぶことがで きます。また、彼が晩年まで通い、彼の妻とともに眠る自然に囲まれた美しい 教会、ホーリー・トリニティ教会も立ち寄りたいスポットの一つです。さらに、 シェイクスピア劇を実際に観たい方には、ロイヤル・シェイクスピア・シアター がお勧めです。チャールズ皇太子が理事長を務め、100年以上の歴史がある、ロ イヤル・シェイクスピア・カンパニーは、この劇場を拠点としており、ロマン ス劇の代表作、シンベリンの観劇ができます。 一方、生誕150周年を迎えるビアトリクス・ポターゆかりの地は湖水地方です。 ホークスヘッドには、ピーターラビットの絵本にも描かれた農場、ヒル・トッ プがあります。ここは、ポターが39歳の時に購入したもので、今も残る家の室 内には、当時の家具がそのまま置かれ、ここで創作活動にも励んだポターの暮 らしぶりがしのばれます。また、弁護士であった彼女の夫の事務所は、ギャラ リーになっています。少女時代に描いたスケッチや絵本の原画、写真などの貴 重な品が展示され、見ごたえがあります。ピーターラビットの絵本の世界を体 感したい方には、ボウネス・オン・ウィンダミアのワールド・オブ・ビクトリ アス・ポターがお勧めです。絵本をそのまま再現したリアルな人形が展示され、 絵本の世界に浸ることができます。 (ロンドン事務所 浅田次長) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【記事】コンサートもミュージカルも無料! ~ニューヨークで行われている夏のイベント紹介~ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ニューヨークには、本場のミュージカルをはじめ、美術館・スポーツ観戦と様 々なエンターテイメントが用意されています。特に夏のニューヨークでは、無 料で楽しめるイベントが目白押しなので注目です。おすすめは野外コンサート。 セントラルパークでは、世界的に名高いオーケストラの一つであるニューヨー ク・フィルハーモニックの無料公演が行われており、芝生の上に寝そべりなが らのクラシックやオペラ鑑賞は、屋内公演とは違った贅沢な気分を味わうこと ができます。 7月末から8月中旬までリンカーンセンターで行われる「リンカーンセンター・ アウト・オブ・ドアーズ」は、野外ステージで各種コンサートやダンスなど約50 種類のイベントを、無料で楽しむことができ、46年前から続いています。数週 間にわたり、新進気鋭のアーティストから大ベテランまで幅広い出演者をそろ えられるのはニューヨークならではです。 一方で、野外イベントでは、ごみの放置や近隣地域への騒音といった問題を抱 えていることも事実です。例えばセントラルパークで上演されているミュージ カルは夜8時に開始、終了は夜11時を回るため、深夜の近隣地域への騒音が問 題となっています。また、大勢の観客が一斉に帰宅の途につくため、最寄り駅 は大混雑。深夜に駅に入り切らない人達が路上に溢れ返っているのもよく見ら れます。 とはいえ、物価が高いニューヨークで、無料で楽しめるイベントが数多く用意 されていることは、住民にも旅行者にも大変ありがたいことです。筆者も先週、 ニューヨーク近代美術館(MOMA)の中庭でのオーケストラコンサートを訪れ、 ニューヨークの真ん中で都会の喧騒を忘れ、ゆったりとした時間を過ごすこと ができました。皆様も夏のニューヨークを訪れる機会がありましたら、ぜひ無 料イベントに足を運ばれてみてはいかがでしょうか。 (ニューヨーク事務所 建道所長補佐) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【INFO】世界を旅する芸術祭! あいちトリエンナーレ2016、8月11日(木・祝)からいよいよ開幕! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ あいちトリエンナーレは3年に一度、愛知県で開催する国際的な現代アートの 祭典。国際展や映像プログラムなどの現代美術と合わせて、ダンス・オペラな どの舞台芸術も楽しむことができます。また、まちなかでの作品展示やさまざ まな普及教育プログラムがあることも大きな特色。第3回は名古屋と岡崎に加 えて豊橋が新たな会場に。「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」と いうテーマのもと、38の国と地域から100組超のアーティストが集結します。 会 期:2016年8月11日(木・祝)~10月23日(日)[74日間] 会 場:愛知芸術文化センター、名古屋市美術館、 名古屋・豊橋・岡崎市内のまちなか 芸術監督:港千尋 主 催:あいちトリエンナーレ実行委員会 詳細についてはこちら < http://aichitriennale.jp/ > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【INFO】第18回日中韓3か国地方政府交流会議の参加者募集中!! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日本、中国、韓国3か国の自治体間における国際交流・協力をより一層促進 することを目的に、3か国の国際交流機関により、交流会議を毎年開催してい ます。 平成28年度は、岡山県岡山市で開催致します。多くの自治体関係者の参加を お待ちしております。 ■日 程 平成28年10月18日(火)~21日(金) ■開催地 岡山市(会場:岡山コンベンションセンター) ■参加メリット ・3か国実務担当者との意見高官・交流が可能 ・優良・先進事例等の情報入手・共有が可能 ・観光・環境・企業誘致といった自治体PRの場としても活用可能 ■申込期限 平成28年8月31日(水)15時(予約サイトあり!) ※会議詳細 〈 https://www.clair.or.jp/j/exchange/chiiki/index.html 〉 ※応募方法 < http://jtbbwt.com/section/daishi/okayama2016/ > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【REPO】スタッフだより 火の国 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今年4月の熊本地震の発生により大きな被害を受けた熊本地方。 全国・全世界の皆さまの温かいご支援をいただきながら、少しずつ復興に向け て進もうとしています。 ところで、梅雨を終えて本格的な暑い夏がやってきた今日この頃ですが、「火 の国」と呼ばれる熊本には、熱い夏のイベントとして「くまもと火の国まつり」 があります。 今年の「がんばろう!熊本 第39回火の国まつり」は、本日8月5日(金)から 2日間にわたり開催されます。 各種ステージイベントが続いた後、6日夜はメーンの「おてもやん総おどり」。 約60団体、約4,500人の踊り手が中心市街地を踊り歩きます。 今年は、熊本の復興を祈願し、県内外から参加を募集した「くまもと応援隊」 の皆さんも参加します。 皆さんも夏の熊本にお越しの際は、是非ともご覧・ご参加いただき、応援をよ ろしくお願いします! 公式ホームページはこちら < http://www.hinokunimatsuri.jp/ > (交流親善課 宇都宮主査) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【編集・発行】一般財団法人自治体国際化協会(企画調査課) 〒102-0083 東京都千代田区麹町1-7 相互半蔵門ビル7F HP < https://www.clair.or.jp/ > TEL:03-5213-1722 FAX:03-5213-1741 Copyright(C) 2016 Council of Local Authorities for International Relations. 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