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Vol.156 旅を楽しもう

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□■□      CLAIRメールマガジン vol.156(2016年10月7日)
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□                 ~ 旅を楽しもう ~

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                            T O P I C S               
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【記事】日本全国の"クールジャパン"を東京で発見!
       ~外国人の視点で楽しむアンテナショップ巡り~

【記事】シンガポールWi-Fi事情

【記事】まだまだ続く?日本食ブーム

【記事】ナショナル・ガーデン・スキーム

【INFO】「アジアをつなぐ長崎ロード~日中の絆を深めた人々~」
        シンポジウムの参加者募集

【REPO】スタッフだより 衣替え

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【記事】日本全国の"クールジャパン"を東京で発見!
       ~外国人の視点で楽しむアンテナショップ巡り~
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1 もっと早めに出会えばよかった
5年間日本(宮崎)に住んでいた私ですが、1ヶ月前に上京するまで、アンテ
ナショップを見たことも聞いたこともありませんでした。というのも、東京以
外・日本以外で、アンテナショップを見かけたことがないからです。今回は、
日本独自のアンテナショップで、外国人来店者への接遇対応がどこまで進んで
いるのか調べるため、日本語を話せないふりをして(ずるくてすみません!)、
いくつかのアンテナショップを訪ねてみました。

2 東京で日本各地を体験!
実際に訪ねてみると、面白くて大ファンになりました。オリーブ茶のようなユ
ニークな商品、料理教室やクイズ等のイベント、見た瞬間行きたくなる地方の
写真と情報が集まっています。海外では知ることのできない、新たなクールジャ
パンをたくさん発見できる場所です。スタッフの皆さんは自分のふるさとにプ
ライドを持ってPRをしていますので、温かさも感じました。

*GOOD POINTS*
 ・コンシェルジュが非常にフレンドリーで、流暢な英語で観光地と特産品を
  紹介(富山県)
 ・ウェブサイトが4カ国語対応していて、スタイリッシュで印象的(富山県)
 ・特産品(お酒)の英語での説明とあわせてテースティングが可能(山梨県)
 ・商品やメニューの説明を英語でわかりやすく表示(宮崎県、群馬県)
 ・SNSキャンペーンは英語の説明があり、外国人も参加可能(群馬県)
 ・外国人観光客向けのパンフレット等を多数設置(鳥取県、岡山県)
 ・Free Wi-Fiの看板を店に入ってすぐわかるところに掲示(鳥取県、岡山県)

3 もっと積極的に多言語でおもてなしを!
とても素敵なアンテナショップですが、少しの工夫で、外国人がもっと楽しめ
る場所にすることができると思います。

まず、アンテナショップが企画するその地方の良さをPRするイベントは、外
国人も参加できるように多言語の案内と説明を作ったらいかがでしょうか。せっ
かく楽しいイベントを実施しているので、幅広く来客を楽しませるようにしな
いともったいないですね。

また、ウェブサイトの多言語バージョンを作成した上、SNSをもっと利用したら
いかかでしょうか。テレビや新聞などマスコミ対策に力を入れているアンテナ
ショップは多いと思いますが、日本のテレビを見ない、新聞を読まないインバ
ウンド外国人観光客と日本語が話せない日本在住の外国人にはSNSと口コミの方
が情報が届くでしょう。

その他、名前だけではわからない商品には多言語で説明文を貼ったり、Free Wi-Fi
サービスの看板をわかりやすい場所に貼ったりする工夫も大切です。外国人から
見て、日本はWi-Fiスポットがとても少ない国です。ですので、例えば、アンテ
ナショップの外からでも見える場所に看板を貼ることで、Wi-Fiスポットを探し
ている外国人観光客を呼び込むことができます。また、その場で来店者にSNSを
通じて情報発信してもらうことで、さらにお客さんを呼ぶこともできるでしょう。

最後に、外国語が話せるスタッフがいるのであれば、もっと声をかけてほしい
と思いました。「Hi, Can I help you?」のような簡単な挨拶だけで、この人は
英語で対応できることがわかります。ある衣料量販店のように、話せる言語を
書いた名札を付けるのも良いかもしれません。

4 さあ、出かけよう
外国人来店者への接遇対応に力を入れることには価値があると思います。東京
オリンピックのため、来日する外国人は増加すると予想されていますし、アン
テナショップにも訪ねて貰ったら、地域への観光にも繋がるでしょう。私は今
回訪ねたアンテナショップの地域へ遊びに行くつもりです。知らないクールジャ
パンがまだ多くて、定期的に旅立ちたいと思います。

まずは、現在開催中のアンテナショップのスタンプラリーに参加するのもいい
ですね。
< http://www.city.chuo.lg.jp/bunka/shisetsu/antenashop.html >

         (企画調査課プログラムコーディネーター ジャッキー)

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【記事】シンガポールWi-Fi事情
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海外旅行に行った際、現地で観光地への交通手段やレストランの場所をスマー
トフォンで調べる方も多いと思います。そういった時に、無料のWi-Fiサービ
スを利用できる環境が整っていると、とても便利ですね。

シンガポールでは、政府主導により、空港や駅、ショッピングモール、飲食店、
病院などの公共施設で無料Wi-Fiサービス「ワイヤレス@SG」を利用できる
環境整備を進めています。4月に情報通信省は、接続スポットを現在の2倍以
上の2万か所まで増やし、年内には通信速度を現在の2倍(5メガビット)と
することを目指している計画を明らかにしました。

さらに、5月にはセントーサ島で太陽光発電による野外のWi-Fi接続スポット
への電力供給の実用可能性を探る試験事業を実施することを発表しました。現
在「ワイヤレス@SG」の接続スポットの大部分が屋内にありますが、これが
成功すれば、将来的に屋外のスポットを拡大させ、サービス提供エリアを広げ
ることが可能となります。

これに対して、日本の現状を見ますと、日本滞在中に困ったこととして、「無
料公衆無線LAN環境が整備されていないこと」を挙げる外国人観光客は非常に
多くいます。実際、多くの宿泊施設では、宿泊者以外には、無料Wi-Fiサービ
スの提供を行っていないという現状もあります。

昨年度は、訪日客数が2,000万人弱と過去最高を記録しましたが、この流れを
継続させ、さらにより多くの方に日本を訪れていただくためにも、Wi-Fiサー
ビスの環境整備は早急に取り組んでいかなければならない課題であると考えて
います。

                                  (シンガポール事務所所長補佐 朽網)

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【記事】まだまだ続く?日本食ブーム
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海外旅行先でその国の料理を満喫するのは旅の楽しみの一つだと思いますが、
数日経つと日本食が恋しくなったりしませんか?私はシンガポールに赴任した
当初は物珍しいこともあってローカルフードばかり食べていました。でも、今
はほぼ毎日日本食を食べています。また、県人会によっては贔屓にしている日
本食レストランがあり、県人会の時にはその県の食材やご当地メニューを出す
というレストランもあります。

シンガポールは東京23区とほぼ同じくらいの小さな国ですが、約1,100店舗の
日本食レストランがあり、街を歩くとラーメン店、定食屋、居酒屋などたくさ
ん見かけます。先日、シンガポールで一番の繁華街オーチャード通りにある伊
勢丹スコッツ店の地下食品売り場がリニューアルオープンしました。そこでは、
野菜や肉などの生鮮食品から味噌や醤油、酢などの調味料、鰹節、冷凍食品や
納豆まで様々な日本食を買うことができます。また、その近くのウィスマ・ア
トリアには日本食レストランを集めた「Japan Food Town」が開業し、他のエ
リアでも同様に日本食レストランを集めたフロアや、日本企業のカフェが入る
ビルができる予定です。

このように見ていくと、日本食はシンガポールではすでに飽和状態なのではな
いかという疑問も出てきます。しかし、先日開催された、「Super Japan 
Matsuri by WAttention」という、いわゆる日本の縁日のようなお祭りには3日
間で約1万人を超える来場者がありました。焼き鳥やお好み焼きなどの屋台が
出店されましたが、30分以上並んでやっと買えるというほど、どの屋台にも長
い行列ができていました。

つまり、まだまだ日本食には可能性があり、一工夫凝らすことで、さらにぐっ
と現地の人たちのハートを掴むことができるのではないかと考えます。


                                  (シンガポール事務所所長補佐 弓指)

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【記事】ナショナル・ガーデン・スキーム
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英国でガーデニングが盛んなことはよく知られており、お城やナショナル・ト
ラストの庭園だけでなく、一般の個人の庭も公開されることを、ご存知の方も
いらっしゃると思います。

この個人の庭の公開は、ナショナル・ガーデン・スキームというチャリティに
基づくもので、毎年2月から10月頃にかけて行われています。3~5ポンド程
度の入場料で個人の庭を定めた日時に一般公開し、その売り上げは医療研究機
関や地元の基金など、オーナーの指定する基金に寄付されます。1927年にこの
スキームが立ちあげられて以来、個人庭園公開だけで400万ポンド以上の寄付
がなされているとのことです。

ロンドンの住宅の庭は玄関側にないことが多く、一旦玄関から家に入って裏口
に抜け、そちらにご自慢のお庭が広がっているという構造になっていることが
多いように感じます。今年2月、開始早々公開されたお庭に伺ったのですが、
そのお宅もやはり家の中を通り抜けてお庭を拝見するという構造でした。オー
ナーさんと少しお話をしましたが、チャリティのために親の代から60年近く毎
年お庭を公開しているとのことで、文化や風習によって慈善行為の表現は様々
ながら、見知らぬ人にも家や庭を公開できる英国の方の懐の深さを感じました。

調べてみると、看護師育成のための基金として19世紀半ばに立ちあげられたも
のが、1920年代にガーデニングが国民的に盛んだったことから、庭の公開によ
る基金、というスキームが取り入れられたとのことです。庭の個性だけでなく、
オーナーさんや運営のお手伝いをされている方々の慈善精神を改めて感じまし
た。

                   (ロンドン事務所所長補佐 濱田)

参考
< http://www.ngs.org.uk/what-we-do/how-much-we-give.aspx >
< http://www.ngs.org.uk/who-we-are/our-history.aspx >

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【INFO】「アジアをつなぐ長崎ロード~日中の絆を深めた人々~」
        シンポジウムの参加者募集
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開催日:平成28年10月23日(日) 13:00~17:20
場 所:江戸東京博物館1階ホール(東京都墨田区)
内 容:第1部は、東京大学名誉教授・濱下武志氏、長崎大学教授・王維氏、
        日本総合研究所会長・寺島実郎氏によるご講演。
        第2部は、東洋学園大学教授・朱建榮氏をコーディネーターにお招き
        し有識者5名によるパネルディスカッション。孫文や鄭成功、隠元禅
        師など長崎ゆかりの偉人や、アジア地域における長崎と中国との様々
        な交流の歴史などについて語っていただき、長崎の新たな魅力を発掘
        する。

※詳細はチラシをご覧ください。
< https://www.clair.or.jp/j/forum/c_mailmagazine/20161007/156-1.pdf >

※また、ネットでのお申し込みも可能です。
< https://eap.pref.nagasaki.lg.jp/kv2/sinsei_list_pc.php5?lgcode=42000 >

お問い合わせ先 長崎県国際課 前山 TEL 095-895-2087

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【REPO】スタッフだより 衣替え
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まだ目にはさやかに見えませんが、風を心地よく感じる季節になりました。
みなさまは、もう衣替えをされましたか?
クレアでは、1階会議室の窓ガラスに掲出しているポスターを、秋模様に衣替
えしました!鮮やかな紅葉の観光ポスターや秋の果物のポスターが並んでいる
さまは、人目を惹きつけます。通行人の中には、立ち止まって1枚1枚じっく
り眺める方もいらっしゃり、嬉しくなりました。

                       (企画調査課主査 成田)

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【編集・発行】一般財団法人自治体国際化協会(企画調査課)
〒102-0083 東京都千代田区麹町1-7 相互半蔵門ビル7F
HP < https://www.clair.or.jp/ > TEL:03-5213-1722 FAX:03-5213-1741

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