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Vol.166 ベトナムの旧正月

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□■□      CLAIRメールマガジン vol.166(2017年1月13日)
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□                 ~ ベトナムの旧正月 ~

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                            T O P I C S               
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【記事】ベトナムの旧正月(テト)

【記事】美食の街リヨンの新たな挑戦!
    Cite Internationale de la Gastronomieの創設

【記事】シンガポールの2大エスニックエリアをご紹介!

【記事】女性の社会進出と外食文化

【記事】Are you for or against it?
    シンガポールの死刑制度に対する民意調査と薬物対策

【REPO】スタッフだより 気持ち新たに 

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【記事】ベトナムの旧正月(テト)
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1 ベトナムの旧正月(テト)とは?
旧正月(旧暦で大晦日から1月3日までの間、ベトナムでは「テト」と呼ばれ
ています。)は昔から続く、ベトナムで最も重要な祝祭日となっています。現
代の日本人にはあまりなじみのない中国の旧正月ですが、ASEAN諸国の多くは
中国文化の影響を受けており、その代表がベトナムとシンガポールです。テト
は旧暦によって毎年変わりますが、2017年は1月28日(土)に新年を迎えます。
また先月、ベトナム労働傷病兵社会省はテトに伴う休暇を、1月26日(木)か
ら2月1日(水)までの7連休とすると発表しています。

2 元旦の行事
元旦はテトの中でも一番大切な日で、この日初めての来客者が新年の幸運に影
響を与えると考えられています。そのため多くのベトナム人は来客者をあらか
じめ選び招待します。また、通常はこの日に家族全員で祖父や祖母の家を訪問
し、バインチュンという日本のちまきに似たベトナムの伝統料理を食しながら
新年を祝い、子供たちにはお年玉が振るまわれます。元旦に屋外を掃除しない
こともテトの習慣です。ごみを掃くと新年の幸運も掃かれると信じられている
からです。

3 テト期間中の旅行はベトナム中部がオススメ
このようにベトナム人にとって、テトは特別な日であるため、現地のお店や博
物館などは営業していないことが多いです。しかし、この時期にしか見られな
いのがベトナム中部都市ダナンのフラワーロードです。ハノイやホーチミンに
も大規模なフラワーロードが出来ますが、ハン川沿いのバクダン通りはテト期
間中多くの種類の花で埋め尽くされます。 

また、ダナン周辺にはフエの歴史的建造物群やホイアン旧市街、ミーソン遺跡
の世界文化遺産がありますが、景観地であるため休まず営業されます。テト期
間中はベトナム中部を訪れて、普段と違った街の雰囲気を味わってはいかがで
しょうか。


                 (シンガポール事務所所長補佐 松田)

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【記事】美食の街リヨンの新たな挑戦!
    Cite Internationale de la Gastronomieの創設
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2010年にUNESCOによる無形文化遺産にフランスの美食(Gastronomie)が登録
されたことを受け、フランス政府はフランス料理の国際的影響力を高めるため、
「Cite Internationale de la Gastronomie(国際美食館)」という国を挙げ
てのプロジェクトを立ち上げました。その美食館の設置場所として、パリ近郊
ランジス、トゥール、ディジョン、そしてリヨンが選ばれています。

リヨンでは、Cite Internationale de la Gastronomieにふさわしい場所とし
て、リヨンで最も歴史的な建造物の一つであるGrand Hotel Dieu を選び、2018
年12月の開設に向けて準備を進めています。Grand Hotel Dieuは18世紀に病院
として建設された建物で、2010年まで使用されていたため、リヨンでは「食と
健康」をテーマに計画が作られています。

リヨンのCite Internationale de la Gastronomieでは、「より良い食生活と
健康」、「テーブルアート」、「食物の歴史」の3つをテーマとした常設展、特
定の国・食材をテーマとした特別展を実施するとともにデモンストレーション・
試食用のスペース、レストラン、会議室、売店も設置されます。

また建物内には、五つ星のインターコンチネンタルホテル、40程の第三次産業
のオフィスも入居予定です。

フランスの美食と同じく無形文化遺産に和食が登録されていること、医食同源
という言葉のとおり体に良い食事を通して健康維持を目指すという和食の特徴
がリヨンのテーマに沿うことから、特別展最初の招待国として日本が決定して
います。和食がさらに世界の人に認知されていくきっかけとなることが期待さ
れます。

                     (パリ事務所所長補佐 杉浦)

※"Cite"の"e"、"Hotel"の"o"にはアクサンがつきます。 

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【記事】シンガポールの2大エスニックエリアをご紹介!
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シンガポールといえば、マーライオンにマリーナベイサンズ、ボタニックガー
デンといった観光地が世界的にも有名ですが、今回は少し趣向を変えて、民族
色の強い地域をご紹介します。

1 チャイナタウン
シンガポールの建設者として知られるトーマス・ラッフルズにより19世紀の初
めに中国人特区として指定されたことから発展していきました。

メインの通りであるパゴダストリートの両脇には「ショップハウス」と呼ばれ
るプラナカン建築様式の建物が並んでおり、マーライオングッズなどのお土産
品や数十年も続く老舗レストランも軒を連ねています。その他、特区時代の華
人たちの生活を伝える「チャイナタウンヘリテージセンター」や仏陀の歯が納
められているとされる仏教寺院「新加坡佛牙寺龍牙院」など見所がたくさんあ
り、国民の7割を超える華人文化を直に触れることのできるスポットとなって
おります。

2 リトルインディア
リトルインディアの成り立ちは少し変わっています。19世紀の前半頃、このあ
たりはヨーロッパ人の避暑地でした。その後、牛の売買貿易が盛んになり、イ
ンド人労働者がこの地に連れてこられるようになったことがリトルインディア
の発祥とされています。

インド料理のホーカーセンターである「テッカセンター」や、このお店に置い
てないものはないというくらい広大な店舗面積を持つ24時間営業の「ムスタファ
センター」が有名です。町のあちこちにお寺やモスクがあり、路面では花飾り
やサリーを売っているなど、エキゾチックな雰囲気に満ち溢れており、その光
景は、まさに「小さなインド」です。

シンガポールはとても小さな国ですが、多民族国家と呼ばれるにふさわしい民
族色の強いエリアが点在しております。シンガポールにお越しの際には一度立
ち寄ってみてはいかがでしょうか? 

                 (シンガポール事務所所長補佐 飛岡)

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【記事】女性の社会進出と外食文化
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シンガポールでは、限られた人的資源を最大限に活用するために、経済発展の
初期段階から、民族・宗教・性別にかかわらず、個人はその能力に応じてチャ
ンスが与えられるべきという能力主義を推し進めてきました。その結果、女性
の社会進出が進み、25~64歳の女性の就業率は70%を超えており、また、65歳
以上でも17%となっています(LABOUR FORCE IN SINGAPORE 2015)。さらに、
共働き世帯も多く、その割合は、日本の54%に対し、シンガポールは80%を超
えています(日本総研「2015年度アジア主要都市コンシューマインサイト比較
調査」)。

このように女性の社会進出が進んでいる背景には、シンガポール政府が働く女
性を支援するために様々な政策を取り入れていることが挙げられます。具体的
な取り組みとしては、育児休暇や介護・看護休暇の取得を認めていることはも
ちろん、誕生日休暇や16週間もの産後休暇も与えています(2008年以前は12週
間)。また、女性の再雇用を支援するための企業向けの補助金のほか、フレッ
クスワーク制度を導入する企業への補助金を設けています。さらに、外国人家
事労働者を数多く受け入れるなど、女性が社会に進出しやすい環境づくりに積
極的に取り組んでいます。

また、女性が安心して働くことのできる理由として、様々なローカルフードが
安価で外食できる「ホーカーズ」と呼ばれる屋台街が整備されていることも忘
れてはなりません。国内の至るところで目にするホーカーズは、手軽でおいし
く食事ができるとあって、1日3食をホーカーズで済ませるシンガポーリアン
も少なくありません。このような外食文化が根付いていることも、女性の社会
進出を支えている一因と言えます。

                 (シンガポール事務所所長補佐 安田)

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【記事】Are you for or against it?
    シンガポールの死刑制度に対する民意調査と薬物対策
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2016年10月6日に発表されたシンガポール政府民意調査機関の調査結果による
と、シンガポール在住者の約8割が死刑制度を支持していることが分かりまし
た。また、高学歴者ほど死刑を支持する傾向が見られ、大学や大学院卒は68%、
これに対し小学校卒以下は54%でした。肯定派は「死刑は重大犯罪から国を守
るうえで重要な抑止力となる」という考えを支持しています。日本でもFNNに
よって同様の調査が今年度実施されましたが、シンガポールと同様の結果となっ
ています。

シンガポールは日本と同様、死刑残置の国でありますが、死刑に値する犯罪に
ついての考えや法律は、両国間で大きな差があります。

日本では、「死刑になる犯罪」 は17の罪状のみと法令で規定され、殺人などの
凶悪犯罪が主になりますが、シンガポールを含む近隣のアジア諸国では薬物な
どに関わる犯罪も重大犯罪とみなされ死刑が宣告されます。これは日本や、ア
メリカ、ヨーロッパといった他の地域ではみられない特徴です。

東南アジアは麻薬の違法生産が依然として行われており、麻薬取引による収益
が反政府勢力の資金源となり、地域の政治情勢を揺るがす大きな脅威となって
いるため、国家の安全を守るために、薬物犯罪への対処が重要な政治課題となっ
ていると考えられます。

シンガポールは薬物使用に対し厳罰を規定することで、薬物排除に取り組んで
いる国のひとつであり、処罰の対象は外国人にも例外なく及んでいます。
 
                 (シンガポール事務所所長補佐 堀江)

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【REPO】スタッフだより 気持ち新たに
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年末年始は皆さまいかがお過ごしでしたか。旅行に行かれた方なども多いと思
いますが、私は鹿児島にある祖父母の家で過ごしました。少し前まで携帯の電
波も入らなかったほど山奥にある何もないところですが、都会の喧騒から離れ
たのどかなこの場所で家族とゆっくり過ごすことで、1年の終わりを実感でき、
新年も気持ち新たに頑張っていこうと思えます。
2017年も2週間ほど経ち、正月気分も抜けて通常運転に切り替わりつつあります
が、年明けの活力に溢れるこの気持ちを1年間忘れずに過ごしていきたいですね。

                                              (企画調査課主事 柿村)

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【編集・発行】一般財団法人自治体国際化協会(企画調査課)
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