CLAIRメールマガジンバックナンバー
Vol.170 韓国・中国特集号
___________________________________ ■□■□ □■□ CLAIRメールマガジン vol.170(2017年2月22日) ■□ □ ~ 韓国・中国特集号 ~  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ T O P I C S ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【記事】安くて便利!! IT化が進むソウルの交通事情 【記事】ソウル特別市の無人貸出自転車「タルンイ」 【記事】中国で急拡大する自転車シェアリング「Mobike」について 【記事】北京の大気汚染(PM2.5)とその対策について 【REPO】スタッフだより 春一番 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【記事】安くて便利!! IT化が進むソウルの交通事情 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ソウルで地下鉄やバスに乗る際には、交通カード(交通系ICカード)で料金を 払うことをオススメします。まず、初乗料金が、現金払いの場合より100ウォン (約10円)安くなります。さらにお得なのは、地下鉄とバスを乗り換える際、 30分以内であれば乗換料金が適用されて、初乗料金を追加で払う必要がなく、 最大4回まで乗換えが可能です。また、交通カードは、ソウルだけでなく、韓国 内であればほぼどこでも使うことができますし、タクシーやコンビニ、映画館 などでの支払いにも使えますので、とっても便利です。 交通カードを使う場合、ソウルの地下鉄の初乗料金は、1,250ウォン(約125円) と安いです。また、日本と同様、乗車距離に応じて料金が上がっていきますが、 例えば、距離は約50km、時間は約1時間かかるソウル-仁川空港間の料金は4,150 ウォン(約415円)と、日本の上野-成田空港間と比較しても、その安さは歴然 としています。ちなみに、交通カードは、コンビニなどで購入することができ、 地下鉄の駅構内に設置された機械であらかじめお金をチャージして使います。 交通カード以外のIT化も進んでいます。スマートフォン用アプリを活用すれば、 バスの運行状況をいつでも、どこでも確認できるのです。バス停の名前で検索 すると、そのバス停に停まる全てのバスについて何分後に到着するか確認でき ますし、バスの系統番号で検索すると、そのバスの現在地や路線図などを確認 することもできます。 (ソウル事務所所長補佐 荒木) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【記事】ソウル特別市の無人貸出自転車「タルンイ」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 韓国の首都・ソウル特別市では、交通手段の多様化やCO2削減による低炭素社会 の実現、自転車の利用による健康増進などのために、2015年10月から、「タル ンイ」と呼ばれる自転車貸出サービスが始まっています。当初は、自転車2,000 台、貸出所150か所からスタートしましたが、2017年2月には、自転車6,000台、 貸出所450か所まで拡大されています。 貸出所は地下鉄の出入口や官公署など通行機会の多い場所の周辺に設置されて おり、全ての貸出所の利用状況は、インターネット上の専用ページからリアル タイムで確認することができます。 タルンイの利用方法は、インターネット上で利用券を購入し、登録した交通カー ドを自転車の端末部分にかざせば、ロックが外れて自転車を利用することがで きます。 自転車から流れるアナウンスは、韓国語のほか、英語、日本語、中国語の3か 国語に対応しているため、外国人観光客も利用しやすくなっています。 例えば1日利用券(1,000ウォン。約100円)を購入すると1回当たり60分以内 であれば、1日何回でも利用することができます。60分を超過した場合でも30 分毎に1,000ウォンの追加料金で使用することができます。 また、韓国で契約した携帯電話を所有している場合は、最長365日間のプラン でタルンイを利用することができます。この場合、一日当たりに換算すると82 ウォン(約8円)となり、通勤などで定期的に利用する人にとっては、大変リー ズナブルな料金体系となっています。 ソウル特別市は、2018年までに、市内全域にサービスを拡大し、自転車20,000 台の配置、徒歩5分間隔の貸出所の設置を目標に掲げています。 現状では一般的な交通手段とは言えない自転車がソウル特別市で定着するのか、 タルンイの今後の展開に注目です。 (ソウル事務所所長補佐 山下) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【記事】中国で急拡大する自転車シェアリング「Mobike」について ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 最近、北京のいたるところでオレンジ色の自転車を目にするようになりました。 2016年2月より正式に開始されたシェアリングサービス「摩拝単車(Mobike) の自転車です。このMobikeは、同年4月より上海でサービスが試験的に開始さ れ、その後、北京、広州、深セン、成都など中国の各地方へ展開されています。 Mobikeの魅力は、自転車の駐輪が可能である場所であれば街のいたるところで 乗り捨てができるということです。使い方は、まず、スマートフォンで専用の アプリをダウンロードし、ユーザー登録を行います。登録にあたっては、身分 証を写真に撮って送付し、利用者登録を行うとともに、デポジット料金299元 (約4,933円)を支払います。この手続きは、全てスマートフォン上で、短時 間で行うことができます。各車両にはGPS発信機がついており、使用するとき は、アプリで周辺の自転車を探し、車両についている2次元コードをスキャン することで鍵を外すことができます。目的地到着後、鍵をかけると自動的に決 済完了となります。決済もスマートフォン上で行います。利用料金は、30分に つき1元(約16.5円)です。 Mobikeは、サービス提供開始からその規模の拡大が続いていますが、サービス 内容もユーザーの声を反映し次々と改善されていることにも注目が必要です。 例えば、自転車の耐久性を高めるため、タイヤの重量を普通の製品より重くし たことに関して、当初から車両が重いという不満がありました。しかし、10月 には上海で軽車両型の「MobikeLite」が導入され、北京でもあっという間に広 がり改善が図られました。また、利用者が返却のときに自転車を隠すというマ ナーの問題も指摘されていますが、上海では、市内の徐匯区と提携し、ユーザー の信用点数を当局の社会信用システムと連携することも予定されています。こ の信用システムは、銀行融資などの際に参考にされるということです。 シェアリング自転車は、Mobikeのほかに「ofo共享単車」、「小藍単車」など 複数の会社が参入し競争は激化しています。進化するシェアリング自転車に今 後も注目していきたいと思います。 (北京事務所所長補佐 高山) (1元=16.5円で計算) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【記事】北京の大気汚染(PM2.5)とその対策について ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「PM2.5」とはParticulate Matter(粒子状物質)の中でも、直径0.0025mm以 下のものを指し、工場のばい煙、自動車の排気ガスといった人間の活動及び黄 砂など自然に由来することが原因で発生します。非常に小さな粒子であり肺の 奥深くまで入り込みやすいため、呼吸器系や循環器系への健康影響や肺がんリ スクの上昇等が懸念されています。 中国では、PM2.5などの空気中の汚染物質の濃度に応じた健康影響及びその際 の行動指針を示すための指数として、AQI(空気質指数:AirQualityIndex)を 採用・公表しています。北京では、汚染時にこのAQIに基づき、各種の警報が 発令されます。最も深刻な赤色警報時には、自動車の奇数・偶数ナンバーによ る走行規制、小中学校等の教育施設の休校、工場によっては操業停止などの各 種措置が行われます。 北京の大気汚染は、一年を通じて常に状態が悪いわけではありません。2015年 の在中国米国大使館で観測したPM2.5観測データによると、一年のうち日本の 環境基準(35μg/立方メートル)未満の日が100日(3割弱)、日本の環境基準 以上であるが注意喚起レベルを下回る日(70μg/立方メートル)が106日(3 割弱)となっています。広大な範囲で藁などが野焼きされ、その汚染が北京に 流入する毎年10月から汚染濃度が上昇し、その後の集中暖房開始に伴い悪化し ていくのが通例です。このため、冬には特に注意をしなければいけません。 個人でできる対策は、マスクを着用することですが、普通の花粉症対策用のマ スクなどではPM2.5を捕集できないため注意が必要です。「N95」という規格の マスクが、PM2.5を95%以上遮断するとされ、汚染時には、こちらを着用する ことが必要です。また、鼻柱や頬の周りの隙間から空気が入ると効果は激減す るため、自分の顔にしっかりとフィットするものを選別することが必要です。 外務省のホームページでは、大気汚染の詳細な注意喚起情報が掲載されており、 渡航前にはぜひ一読をおすすめします。 (北京事務所所長補佐 高山) ※中国における大気汚染に関する注意喚起(外務省): < http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2016C294.html > ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【REPO】スタッフだより 春一番 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 先週金曜日、気象庁より関東地方に春一番が吹いたと発表がありました。 今年度当初、異動で東京勤務になった初日の天気と似ていたためでしょうか。 その日の朝、職場に向かいながら、あの時感じた、これからの生活への期待と 不安が入りまじった、新しい環境に身を置く時だけに感じるあの独特の感覚 が思い出されました。 季節とともによみがえる思い出。四季がある日本だからこそ味わえるのだと再 確認し、改めて日本の良さを感じました。 (企画調査課主事 倉田) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【編集・発行】一般財団法人自治体国際化協会(企画調査課) 〒102-0083 東京都千代田区麹町1-7 相互半蔵門ビル7F HP < https://www.clair.or.jp/ > TEL:03-5213-1722 FAX:03-5213-1741 Copyright(C) 2016 Council of Local Authorities for International Relations. All Rights Reserved. 許可なく転載することを禁じます。 配信解除は、下記メールアドレス宛に御連絡下さい。 clairmailmagazine@clair.or.jp
このページに関するお問い合せ先
総務部企画調査課
電話:03-5213-1722 Fax:03-5213-1741
Email:kikaku@clair.or.jp