姉妹交流活動の参考事例
姉妹自治体優良事例紹介
福井県 あわら市
藤野厳九郎と魯迅の師弟愛を機縁とした友好交流事業
- 福井県 あわら市
あわら市 - 中華人民共和国 浙江省
紹興市
交流事業の特色
- あわら市と紹興市は、100年余り前の仙台医学専門学校(現:東北大学医学部)で生まれた藤野厳九郎と魯迅との師弟愛という心のつながりにより、教育、文化、スポーツなど様々な分野で友好交流を行っている。
- 5年毎に相互交代で記念事業を実施
- 中学生の友好交流をはじめ全世代にわたっての交流を行っている。
- 紹興市との姉妹都市関係をさらに発展させ、あわら市、紹興市、北京魯迅博物館そして東北大学の4者間の連携を深め、藤野厳九郎と魯迅の師弟愛を未来永劫に伝え、更なる日中友好交流の推進を展開している。
![写真](image/photo_awara_1.jpg)
あわら市・紹興市友好都市関係の継続発展に関する議定書締結式
![写真](image/photo_awara_2.jpg)
藤野厳九郎胸像除幕式
交流事業の内容
1983年の友好都市関係の締結以来、両市では、おもに人的交流を中心に活動を行っている。あわら市(旧芦原町時代を含む。)からは、36次にわたる各界の訪中団560人、22次にわたる少年使節団490人を編成し、延べ1,050人余りの市民を紹興市へ派遣している。 一方、中国からは紹興市を中心に、浙江省や北京・上海関係者など、延べ1,7 00人余りの訪問団を受け入れている。加えて、市内の藤野厳九郎記念館には、1984年の開館以来、中国各地から延べ3,600人余りの見学者が訪れている。
おもな友好交流活動では、料理・農業・語学研修生の受入をはじめ、1998年には15周年を記念し、紹興市東南にある会稽山レジャー区の中日友好桜林公園に桜苗木1,242本を寄贈した。
2003年には20周年記念事業として、藤野厳九郎と魯迅のエピソードを次世代へ伝えていくことを目的に、小学校高学年から中学生までを対象とした社会科副読本を作成した。この副読本は、二人の生い立ちなどを交えて読みやすくまとめたもので、市内の小・中学校で、総合学習等の授業に利用されている。
また、同年11月には、藤野厳九郎・魯迅研究家を招き、20周年記念シンポジウムを開催し、これまで行ってきた交流事業のさらなる発展を誓い合った。
2004年、芦原町と金津町が合併し、「あわら市」が誕生した。両市は協議のうえ、現存する友好都市関係を継続、さらに発展させることで合意した。藤野厳九郎と魯迅の師弟愛を機縁とする交流の絆は、旧芦原町からあわら市へと引き継がれ、両市の交流は、さらに発展をしている。
あわら市の概要 | 紹興市の概要 | |
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人口 | 31,482人 | 約4,340,000人 |
面積 | 116.99km2 | 7,901km2 |
概況 | 福井県の最北端に位置し、石川県加賀市に接している。市の北部には日本海、北潟湖、坂井北部丘陵地帯、中央部にJR芦原温泉駅とあわら温泉街を核とした2つの市街地、南部には田園地帯、東部には標高500~600メートルの森林地帯が連なっている。古くは北陸道の宿場町として、また、明治期以降は県内随一の温泉町として栄えてきた。 | 浙江省に属する紹興市は、中華人民共和国国務院が指定した全国24歴史文化都市の一つで、北は杭州湾に臨み、南は会稽山に接している。気候は温暖で、自然に恵まれ、水路が縦横に走る風光媚な江南の景勝地である。肥沃な土地に恵まれた紹興市は、「魚米の郷」「絹の府」「文物の国」とも称され、特に芳醇な香りの「紹興酒」は内外にその名をはせている。 |
姉妹都市交流に係る周辺情報
提携年月日 | 1983年5月18日 |
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姉妹都市提携の経緯 | 中国紹興市出身の魯迅と、芦原町出身の藤野厳九郎の師弟愛を機縁として、1983年5月18日に、芦原町と紹興市との間で、友好市町の議定書が取り交わされた。 2004年3月1日、芦原町と金津町が合併して「あわら市」が誕生。同年9月22日には、あわら市と紹興市との間で、友好都市関係の継続発展に関する議定書が取り交わされた。 |
交流事業の展望、課題等 | 2008年9月、友好都市締結25周年記念式典が紹興市で開催され、次の事業を実施。
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