姉妹交流活動の参考事例
姉妹自治体優良事例紹介
江蘇省との友好提携に基づく相互交流
- 福岡県
福岡県 - 中国 江蘇省
江蘇省
交流事業の特色
- 活発な交流
成長著しい中国の中でも、特に経済発展が顕著な江蘇省に的を絞り、官民各レベルでの交流を重ねている。 - 地域特性を活かした交流
公害問題を克服した経験を活かし、近年特に、環境分野での技術交流に力を入れている。 - 民間交流の促進
民間中心の多様な交流と協力を促進している。
http://www.pref.fukuoka.lg.jp/
福岡県-江蘇省友好桜の園開設10周年記念式典 桜の記念植樹
福岡県-江蘇省友好桜の園開設10周年記念祝賀宴 福岡県立城南高等学校和太鼓部の演奏
交流事業の内容
毎年、経済、環境、観光、文化、教育、青少年など、幅広い分野で積極的に交流と協力を行っている。
- 交流団の相互派遣
毎年各分野での交流団を双方4団ずつ相互派遣している。 - 環境分野交流
江蘇省で環境セミナーを開催したほか、江蘇省の市長級視察団の受入や環境施策を担う行政官の招へい・研修等を予定している。 - 学術分野交流(福岡県立大学と南京師範大学との交流)
共同研究、教員交流、交換留学を実施している。 - 青少年分野交流(囲碁交流、高校生スポーツ交流)
それぞれ隔年で青少年を相互派遣している。
福岡県の概要 | 江蘇省の概要 | |
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人口 | 502万人 | 7,433万人 |
面積 | 4,974km2 | 102,600km2 |
概況 | 九州の東北端に位置し、九州と本州を結ぶ交通の要衝を占めている。また、福岡-東京1,100kmに対し、福岡-ソウル540km、福岡-上海870kmと東京よりも中国大陸や朝鮮半島と近い。三方を海に囲まれているほか、筑紫山地などの山地とその間を流れる筑後川などの河川、その地域に展開する肥沃な平野など、自然に恵まれている。概して温暖で、適度の雨量もある。 | 中国大陸の東部沿岸地域の揚子江下流の両岸地域に位置する。3-6世紀から中国南方の経済・文化の中心として栄え、19世紀以降は近代工業が発展。現在も、中国経済を牽引する中心的地域として目覚ましい躍進を遂げている。 |
姉妹都市交流に係る周辺情報
提携年月日 | 1992年11月4日 |
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姉妹都市提携の経緯 | 1992年4月の中国共産党江沢民総書記来県に際して、知事が中国との友好提携を目指す旨表明した。その後、事前調査団の相互訪問等を経て、同年11月4日、知事を代表とする使節団が江蘇省を訪れ、省都南京市にて友好提携協定書に調印した。97年の友好提携5周年を機に今後の友好交流の継続を確認するとともに、民間を含めた幅広い交流の推進を実施することとした。以来、交流団の相互派遣、技術研修員の受入、高校生のスポーツ交流、中高生の囲碁交流などを実施している。 |
交流事業の展望、課題等 | 今年中に、国内有数の環境先進都市・北九州などで培われた先進的な環境技術を江蘇省内の行政マンに伝え、中国の環境技術向上に資する企画を進めている。さらに、同じく年内に同省の市長級の視察団も受け入れる方向で、環境分野を中心とした交流が活発化している。 |
姉妹都市である大韓民国金海市との友好関係の推進
- 福岡県 宗像市
宗像市 - 大韓民国 慶尚南道
金海市
交流事業の特色
美術や音楽などの分野における文化交流やテニス、野球、ボーリングなどのスポーツ交流だけでなく、小・中学生による教育交流、職員間の行政交流など、行政分野、民間分野を問わず、多岐にわたって活発な交流を行っている。
合併記念事業「ふれあい地球市民ワールドフェスティバル」(2003年10月)で踊りを披露するサムルノリ芸術団
2004宗像市ワールドフェスティバル(2004年10月)でさつまいも掘り体験
交流事業の内容
本市と金海市は、1992年の姉妹都市締結以来、12年間にわたって、小・中学生交流訪問、テニス、野球、ボーリングなどのスポーツ交流、美術交流、舞踊交流、音楽交流などさまざまな分野で交流を行っている。
小・中学生交流訪問とスポーツ交流については、1994年1月に第1回金海市小・中学生交流訪問団、8月には第1回金海市スポーツ交流団(サッカー、ハンドボール、剣道)が宗像市を訪問して以来、現在まで、ほぼ毎年交互に両市を訪問し交流を深めている。
美術交流については、1995年10月に宗像市で行われた第1回交流美術展をはじめとして、これまで4回の交流美術展を開催し、舞踊交流についても、2003年10月に開催された合併記念事業「ふれあい地球市民ワールドフェスティバル」でサムルノリ芸術団とむなかた太鼓が共演するなど、市民レベルでの活発な交流が行われている。音楽交流については、2004年8月に金海交響楽団が宗像市を訪問。宗像フィルハーモニー管弦楽団との交流演奏会が実現し、同年12月には金海市において再び交流演奏会を開催するなど、今後の交流の発展が期待されている。
また2004年には、これまでのさまざまな交流に加えて、10月から11月に開催された「宗像市ワールドフェスティバル」において金海市の高校生を招請し、ホームステイ、市内の国際交流団体を交えたピクニック、交流パーティの実施など、市民を主体とした交流事業を推進した。
宗像市の概要 | 金海市の概要 | |
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人口 | 92,655人(H16.3月末) | 418,469人(H16.7月末) |
面積 | 111.50km2 | 463km2 |
概況 | 宗像市は、九州における大都市の福岡市と北九州市のほぼ中間に位置する、人口約93,000人のまちである。古代から朝鮮半島・大陸を結ぶ玄関口として栄え、誇り高い歴史と文化をもっている。農業、漁業、観光を基幹産業とし、また、福岡・北九州両市への通勤・通学圏として良好な住宅環境が整備され、3つの大学や学術研究施設、市民文化ホールなどの文化施設なども充実している。 | 金海市は、大韓民国第2の都市である釜山広域市に隣接し、宗像市から海を挟んで約200kmの距離にある、人口約42万人のまちである。古代日本と朝鮮半島を結ぶ交易の玄関口であり、加耶国の発祥の地でもある。近年では金海市・郡の合併などにより人口が急増しており、文化観光の都市、教育の都市として躍進している。主な産業は農業、工業、商業である。 |
姉妹都市交流に係る周辺情報
提携年月日 | 1992年4月2日 |
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姉妹都市提携の経緯 | 本市に関係の深い著名人の推薦や紹介などを受け、姉妹都市締結の話し合いに入り、1991年4月、両市長が親書を交換。1991年8月、宗像市長、議長が金海市を訪問。姉妹都市締結について基本的な合意に達し、1992年1月27日に姉妹都市締結の調印に関する合意書が取り交わされ、同年4月2日、金海市役所において、姉妹都市結縁状調印を果たした。 |
今後の展望、課題等 | 今後は、市民を主体とする国際交流を推進するため、青少年の国際理解教育など教育的観点からのアプローチと市民の自主的な活動の支援に重点をおき、金海市との友好関係をさらに推進する。 |