姉妹交流活動の参考事例
姉妹自治体優良事例紹介
海外姉妹都市青年交流事業
- 神奈川県 小田原市
小田原海外市民交流会 - アメリカ合衆国 カリフォルニア州
チュラビスタ市
交流事業の特色
- 参加者は各自目標を設定し、交流後にその結果を市民に向けて発表するなど、緊張感があり、常に課題意識を持つ交流を行っている。
- 小学校や老人ホームでのボランティア活動を通して、両市の抱える課題などを身をもって体験し、報告会などで市民へのフィードバックを図っている。
- 交流の期間が終了しても、その後1年間にわたって、市民向けイベントを開催するなど、市民の国際意識の向上に貢献している。
- 日本国内の交流とチュラビスタ市での海外交流を合わせて1ヶ月の長期にわたって、ペアの家にホームステイすることで密度のある国際交流を実践している。
交流事業の内容
両市の18~28才の青年が、互いに訪問し、ホームステイやボランティア活動、歴史学習や文化体験を通し国際感覚を身に付けると共に、両市の友好親善の推進を図る。事業は次の4つからなる。
- 事前研修
小田原市の歴史と文化の学習、ネイティブスピーカーによる英会話学習 - 国内交流
(小田原市にチュラビスタ市の青年を迎えてホームステイをしながら)
小田原市の歴史や文化の体験、ボランティア活動 - 海外活動
(チュラビスタを訪問してホームステイしながら)
チュラビスタ市の歴史と文化の体験、ボランティア活動 - 事後研修
市民への報告、市民と触れあうイベントを企画・運営
小田原市は、事業を後援するとともに、総合計画上に「小田原海外市民交流会の支援」を位置づけ、補助金等により支援を行っている。
姉妹都市交流に係る周辺情報
提携年月日 | 1981年11月8日 |
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姉妹都市提携の経緯 | 昭和55年にロサンゼルス在住の神奈川県出身者から気候が温暖でレモンの栽培世界一であったチュラビスタ市を紹介され、小田原市と類似している点も多いことから話し合いが進み、翌年11月に姉妹都市提携。 |
交流事業の展望、課題等 | これまでの事業参加者87人と連携し、小田原と海外の交流親善に活躍してもらうとともに、市への意見を求めるなどまちづくりの施策への反映を図る。 |
28年間に渡る訪中団派遣に伴う友好交流(図書の寄贈)
- 神奈川県 相模原市
相模原市日中交流協会 - 中華人民共和国 江蘇省
無錫市
交流事業の特色
- 市民間交流の促進
- 中国無錫市図書館への「相模原文庫」への図書寄贈
- 無錫市研修生による相模原市民対象の中国理解講座開催
無錫図書館への図書の寄贈
無錫図書館の日本語書籍は10,000冊を超える。
交流事業の内容
相模原市は1980年に相模原市日中交流協会が発足してから28年間に渡り中国との交流活動を継続して行っている。また、無錫市内の学校、高齢者施設等公的施設や一般家庭を訪問し、市民レベルの交流を深めている。この長年に渡る派遣事業は本市において定着しており、毎年多くの市民が参加されている。更に、訪問時には無錫市図書館に図書を寄贈しており、現在まで寄贈図書数は約1万冊に上る。この豊富な書籍は無錫市の日本語学習者の語学学習や日本文化理解の一助となっており、多くの無錫市民に利用されている。
相模原市の概要 | 無錫市の概要 | |
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人口 | 706,295人 | 5,180,000人 |
面積 | 328.84km2 | 4,787.61km2 |
概況 | 東京都心から東南約40kmの位置にあり、神奈川県内で第3位の人口規模を擁する中核市。1954年に市制を施行し、内陸工業都市として、また、都市部のベッドタウンとして発展を続け2005、2006年度の2年間で津久井郡4町と合併し人口70万人都市となった。また、首都圏南西部の主要な広域交流拠点都市として、現在、2010年4月末までの政令指定都市移行を目指している。 | 上海市の西方120㎞、鉄道で約2時間のところにあり、人口約518万人を要する江蘇省第2の都市。気候は温暖、農水産物も豊富で古くから「魚米の郷」として有名。一方、中国15経済区(重点工業指定地区)の一つでもあり、工業都市としてめざましい発展をとげている。特産品として、400年の歴史をもつ「泥人形」や、景徳鎮の磁器と並び称される「宜興の陶器」等がある。また、中国五大淡水湖の一つ「太湖」があり、風光明媚な観光都市として、多くの観光客が訪れている。 |
姉妹都市交流に係る周辺情報
提携年月日 | 1985年10月6日 |
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姉妹都市提携の経緯 | 1957年に当時の中国政府農墾部長(のちに国家副主席)の故・王震氏が、農業事情の視察のために相模原市を訪れて以来、中国からさまざまな視察団の来訪があった。また、相模原市からも各界代表による訪中団が、1977年から中国の主要都市を訪問し、友好を深めてきた。そのような中で、1981年に中国社会科学院院長馬洪氏一行が来相し、舘盛市長と懇談した際に、無錫市訪問を勧められ、その後、両市の交流が始まった。以来、相互訪問を通じて友好都市締結の機運が高まり、1985年9月13日市議会定例会での議決を経て、1985年10月6日、相模原市において友好都市締結調印式を行い、両市長が友好都市締結議定書に調印し友好都市となった。 |
今後の展望、課題等 |
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姉妹都市交換学生派遣・受入事業
- 神奈川県 横須賀市
NPO法人横須賀国際交流協会 - イギリス ケント州
①メッドウェイ市 - フランス共和国 フィニステール県
②ブレスト市 - オーストラリア 西オーストラリア州
③フリマントル市 - アメリカ合衆国 テキサス州
④コーパス・クリスティ市
交流事業の特色
- 地域文化を紹介、発信するための充実した国際教育を派遣前に実施している(充実した姉妹都市交換学生派遣準備研修の実施)。
- 姉妹都市交換学生OB・OGが次年度以降の事業運営のサポートや市関連各種委員会の委員に参画している(姉妹都市派遣後の人材活用)。
- 横須賀国際交流協会のホームページ内に交換学生ブログを開設し、情報共有と次世代参加者の育成を図っている(情報共有・広報活動)。
姉妹都市交換学生派遣準備研修(茶道)
姉妹都市交換学生派遣準備研修(ネイティブの先生との会話)
交流事業の内容
- 派遣事業
次代の本市の国際化を牽引する国際人を養成するため、選考試験により選抜した本市在住の高校生に本市の歴史、経済、地勢、文化及び国際プロトコール・マナーを習得させた後、姉妹都市に派遣し“外国人”として「地域文化の発信」を行うとともに、姉妹都市の市民との文化交流を通して多文化共生を体験させる。帰国後は、その経験を踏まえた国際人として、本市が進める国際交流事業(外国語スピーチ交流会、国際スポーツ交流など)に参画させる。
これらの活動をより効果的に行うため、特に準備研修に重点を置いている点が最大の特徴であり、姉妹都市についての知識と併せて、横須賀や日本の文化・歴史についても学び、さらにはそれらの情報を発信するためのスキル(語学やパソコン、プレゼンテーション技法など)も身に付けさせている。 - 受入事業
姉妹都市の高校生が本市で生活することによって日本の文化、本市の文化に触れ、各自の文化を紹介するとともに帰国後は本市の文化を広く紹介させる。 ホームステイ受入の家庭には姉妹都市の生徒との生活を通して多文化共生を体験させ、市民レベルの国際交流の担い手となってもらう。
受入に際しては、本市から派遣した交換学生のOB・OG等を中心に「姉妹都市学生☆ご案内し隊」を結成し、受入プログラムの企画から参画させることで、派遣事業を個人の体験やスキルアップに終わらせず、また、事業の定着化を図る工夫をしている
横須賀市の概要 | ①メッドウェイ市の概要 ②ブレスト市の概要 ③フリマントル市の概要 ④コーパス・クリスティ市の概要 |
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人口 | 422,441人 | ①249,000人 ②156,000人 ③26,000人 ④282,000人 |
面積 | 100.68km2 | ①205km2 ②44km2 ③18km2 ④580km2 |
概況 | 神奈川県の南東三浦半島の中央に位置し、東側は東京湾、西側は相模湾に面し、青い海に囲まれた緑豊かな丘陵地に広がる都市。 日本の近代化に大きな貢献をした横須賀は、開国の街として歴史的・文化的資産を活用した地域振興施策を展開している。 また、市内には最新の情報通信技術の世界的研究開発拠点、横須賀リサーチパーク(YRP)がある。 |
①ロンドンの南西、メッドウェイ川下流に位置する産業・住宅都市。海軍造船の町として栄えたが、現在は閉鎖された海軍施設跡に企業を誘致し発展している。1998年ジリンガム市とロチェスター市などが合併し、新しい市となった。 ②ブルターニュ地方フィニステール県の主要都市。第2次世界大戦後、近代都市として復興した港湾産業都市。造船、情報処理産業、農業、漁業が盛んで、海軍基地や国立海洋科学研究所がある。 ③西オーストラリア州パースの南西に位置する港湾都市。シドニー、アデレードに次ぐ港。水産・羊毛加工品、家具などを産する。 ④テキサス州のメキシコ湾沿岸にある港湾産業都市。石油、天然ガス、農産物、化学製品を産する。日本の貨物船もしばしば訪れる亜熱帯の避寒観光地。海軍航空基地がある。 |
姉妹都市交流に係る周辺情報
提携年月日 | ①1998年 8月26日 ②1970年11月26日 ③1979年 4月25日 ④1962年10月18日 |
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姉妹都市提携の経緯 |
①旧ジリンガム市は、航海術や造船技術をわが国に伝えたウイリアム・アダムズ(三浦按針)の生誕地である。横須賀市は、彼のゆかりの地であることから姉妹都市提携をした。 ②横須賀製鉄所の開設に貢献したフランソワ・レオンス・ヴェルニーが勤務した海軍工廠がブレスト市にあることから姉妹都市提携をした。 ③横須賀市を母港とする、南極観測船「しらせ」の補給港としての縁で姉妹都市提携をした。 ④本市は、横浜文化センターを通じて米国都市協会に姉妹都市を要望したところ、テキサス州コーパスクリスティ市と姉妹都市提携することとなった。 |
今後の展望、課題等 |
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ホールドファストベイ葉山交流事業
- 神奈川県 葉山町
葉山町国際交流協会 - オーストラリア 南オーストラリア州
ホールドファストベイ市
交流事業の特色
- 学生相互交流(受入・派遣)
- 職員相互交流(受入・派遣)
- 市民レベルでの交流(町民ツアー)・姉妹都市締結5周年記念式典・10周年記念式典
交流事業の内容
学生受入れ時の行事等は担当課の職員が行う。(空港への送り迎えや遠足等)原則は町民の一般家庭にホームスティをするので、受入れ家庭の募集をしている。もちろん引率の職員や先生もホームスティをする。また、学生派遣時は職員2名が引率し、相手側の家庭にホームスティをする。記念式典の時は前年から相手側と連絡を取り、予算計上をする。
その他、外国語サークル・外国文化の紹介(展示や講座)・ふれあい講座・機関紙発行等をしている。
姉妹都市交流に係る周辺情報
提携年月日 | 1997年12月15日 |
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姉妹都市提携の経緯 | 1992年から市民交流および学生交換(ホームスティ)交流が始まり、相互の理解と友好・親善を深めるため、姉妹都市提携が結ばれた。 |
交流事業の展望、課題等 | これからは文化、スポーツ、経済など幅広い分野の方々との交流事業を行い、両市町の発展に繋がるようにしていく。 |