姉妹交流活動の参考事例
姉妹自治体優良事例紹介
カトマンズ市武道館を核とした姉妹都市友好関係の推進
- 長野県 松本市
松本市 - ネパール王国
カトマンズ
交流事業の特色
平成11年に開催された第1回国際親善ネパール学生柔道大会に中高生5名が参加しましたが、武道のための十分な施設がないことから、カトマンズ市に武道館を建設することになりました。
武道館建設にあたっては、松本市民からの募金等約1,000万円が寄贈されました。平成15年には竣工1周年を記念して、第3回柔道大会が開催され、松本市在住の学生5名を含め20名が参加しました。
JICAシニア海外ボランティアの方(SV)の指導のもと、カトマンズ市内の学生らが武道館で柔道・剣道の習得に励んでいます。また、日本文化と松本市を紹介するコーナーも設け、姉妹都市への理解も深めていただいております。
カトマンズ市武道館で親子に折り紙を教えるSV(右)
カトマンズ市武道館で指導中のSV(左)
交流事業の内容
- 武道館を活動の拠点として、現地に管理運営委員会を設け、JICAシニア海外ボランティアの方の技術指導のもと、カトマンズ市内の学生らが柔道・剣道に励み、段位認定を始め国際大会への参加等幅広い活動を行っています。なお、視覚・聴覚障害者のための柔道教室は特色ある取組みとして、地元のメディアにも取り上げられました。また、柔道・剣道以外にも、空手や体操の練習等多目的に使用されています。
- 文化活動としては、日本語教室や手話教室を開いています。また、日本文化と松本市を紹介するコーナーも設け、日本から送付した写真パネルの展示により、姉妹都市への理解も深めていただいております。
- 子供用柔道着や剣道具等、現地での調達が難しい物品や消耗品に関しては、松本市カトマンズ市姉妹提携委員会が会員からの年会費を元に、武道館へ竹刀や柔道着の寄贈を行っています。
- 松本市では姉妹都市であるカトマンズ市を紹介した写真展や物産展の開催を積極的に支援し、現地での暮らしぶりや雄大なヒマラヤ山脈の写真を通じて、姉妹都市を市民に身近に感じていただいています。
松本市の概要 | カトマンズ市の概要 | |
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人口 | 208,527人 | 702,000人 |
面積 | 265.87km2 | 50.67km2 |
概況 | 日本のほぼ中央に位置し、西に北アルプス連峰、東に美ケ原高原などの雄大な山々に囲まれた山紫水明の地で、中南信の基幹都市です。 世界に著名なスズキ・メソードや世界的な花いっぱい運動の発祥、サイトウ・キネン・フェスティバル松本の開催など、教育・芸術・文化の息づくまちでもあります。 |
ヒマラヤ山脈の中部にあり、中国とインドにはさまれたネパール王国の首都。 気候は一年中温暖で、平均18度くらい。 産業は、観光、商業及び伝統の家内工業に代表される。 |
姉妹都市交流に係る周辺情報
提携年月日 | 1989年11月17日 |
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姉妹都市提携の経緯 | ネパール王国の首都カトマンズ市との姉妹都市提携は、1976年(昭和51年)当時の駐日大使B.P.シュレスタ氏が松本市へ来訪した際、北アルプスを背景とした松本平の風景がカトマンズ盆地に似ており、岳都同士の縁を感じたことから姉妹都市提携について打診がなされ、10年以上の歳月を経て、1989年に提携しました。 |
交流事業の展望、課題等 | 現在JICAから派遣されているシニア海外ボランティア1名の活動を引継ぐ形で、平成17年度はJICAと連携して、シニア海外ボランティアとして柔道・剣道の指導者2名の派遣を予定しています。 |
メンドシーノ姉妹都市交流事業
- 長野県 大町市
メンドシーノ姉妹都市交流実行委員会 - アメリカ合衆国 カリフォルニア州
メンドシーノ
交流事業の特色
- 小学生を中心とした隔年の相互訪問による交流事業
- ホームステイを中心としたホストファミリーとの交流
- 交流プログラムは実行委員会を中心にボランティアグループ、地域住民が企画、立案
メンドシーノの生徒と一緒に太鼓の練習
野球の交流試合の様子
交流事業の内容
- 小学校5,6年生(アメリカはミドルスクール6~8年生)を中心とした訪問団によるホームステイや学校での交流プログラムを実施
- 交流事業の起源となった芸術交流を行うため、日米の作家によるアート交流が開始される。2008年5月には、大町市を中心とした作家8名が出展をして、メンドシーノ・アートセンターにおいて『大町MIASAメンドシーノ アート&クラフトショー2008-2009』が開催された。
- 2008年度の訪問にあわせて、源流美麻太鼓の演奏が、日米のボランティアの努力で実現。
大町市の概要 | メンドシーノの概要 | |
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人口 | 31,367人 | 1,500人 |
面積 | 564.99km2 | |
概況 | 長野県の北西部、松本平の北に位置する大町市は、「北アルプス一番街」といわれるように、その西部一帯にしゅん険な北アルプス山岳を連ねている。 北の五竜岳から南の槍ヶ岳頂上までを収める市域は全国屈指の広さで、市街地の標高は700m余りある。典型的な内陸性の気候で、北アルプスの山々を映す仁科三湖やダム湖があり、豊富な温泉にも恵まれて、四季を通じて山岳観光都市としての地勢を備えている。 2006年1月1日に旧美麻村・旧八坂村と合併し、新大町市が誕生した。 |
サンフランシスコからおよそ250km北上した海岸沿いにあり、今でもアーリーアメリカン・スタイルの町並みが保存され、週末はサンフランシスコからの観光客で賑わう小さな町。映画のロケ地としても有名で、代表的な作品に「エデンの東」・「フォーエヴァー・ヤング」などがある。 |
姉妹都市交流に係る周辺情報
提携年月日 | 1980年5月31日 |
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姉妹都市提携の経緯 | 美麻文化センターの創設者である版画家吉田遠志氏とメンドシーノにあるアートセンターの創設者ウィリアム・ザッカ氏との交流がきっかけとなり、美麻村と国際姉妹村の提携をした。 その後、メンドシーノで住民が建設したボールパーク(フレンドシップパーク)で「一緒に野球をしませんか」との呼びかけが始まりとなって、1992年より現在の交流方式である小学生(メンドシーノではミドルスクール)を中心とした訪問団による隔年の相互訪問交流事業がはじまる。 |
今後の展望、課題等 |
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