姉妹交流活動の参考事例
姉妹自治体優良事例紹介
姉妹都市提携を生かした交流(交換留学生のOB・OG等中心)
- 大阪府 堺市
堺・バークレー協会 - アメリカ カリフォルニア州
バークレー市
交流事業の特色
- 堺市とバークレー市との姉妹都市提携を締結してから10年が経過したのを機に1976年に本協会が設立され、以来30年わたり事業を展開している。
- 過去に交換学生制度などでバークレー市を訪問したOB・OG等が中心となり、国際交流に関心の高い市民による企画・運営がなされている。
第29回堺市中学生英語弁論大会
第15回泉州国際市民マラソン
交流事業の内容
バークレーから親善使節団を受入れし、市の一大イベントである「堺まつり」のパレードへの参加、市内企業視察、ホームステイなどを通して、両市民の交流を深めている。
バークレー市民とより濃い内容の交流事業を展開する目的で、本市AETなどネイティブスピーカによる英会話教室を開催。
市内の中学生が日頃の英語の学習成果を発表できる機会を創出すると同時に、バークレー市を紹介する場として、堺市中学生英語弁論大会を開催。
関西空港が開港したことを記念にして始まった泉州国際市民マラソンに招待選手をバークレーから招聘し、交流を深めている。
日本語を母語としない子どもたちとその保護者を対象に複雑化する高校入試制度について、多言語によるガイダンスを大阪府教育委員会と共催で実施している。
バークレー市、連雲港市、ウェリントン市と堺市の幼稚園児の図画交流展を開催するとともに、堺の幼稚園児の作品を3都市で展示している。
姉妹都市提携40周年にあたる2007年に、市と堺・バークレー協会から成る「堺市・バークレー市姉妹都市交流事業促進事業実行委員会」を設立し、「堺市・バークレー市姉妹都市提携40周年記念式典」を開催。バークレーからの親善使節団の受入、バークレーハイスクールジャズバンドと本市内の府立高校ジャズバンド部との合同演奏会など、両者が協力して様々な記念事業にあたった。
堺市の概要 | バークレー市の概要 | |
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人口 | 833,694人 | 102,049人 |
面積 | 149.99km2 | 27.00km2 |
概況 | 大阪府のほぼ中央部、大阪湾に面し、温暖な気候に恵まれた地域にあり、市内には世界三大墳墓の一つに数えられる仁徳陵古墳をはじめ、中世の室町時代には海外交易の拠点として栄えた環濠都市として数々の歴史的・文化的歴史を有する都市である。 | アメリカ合衆国西海岸、カリフォルニア州アラメダ郡に属し、サンフランシスコとは湾を挟んで真向かいに位置している。太平洋からの偏西風の影響で年間を通じて温暖な気候で、夏は涼しく避暑地としても有名である。 市内にカリフォルニア大学バークレー校を有していることから、世界の学術の中心地としても有名で、1878年の市制施行以来様々な文化的背景を持つ人々を受け入れ続けており、全米の中でも政治的・社会的に進歩的な都市としても知られている。 |
姉妹都市交流に係る周辺情報
提携年月日 | 1967年11月3日 |
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姉妹都市提携の経緯 | 1965年夏、本市内にキャンパスを置く大阪府立大学の学生がカリフォルニア大学バークレー校を視察した際、堺市長からバークレー市長へ友誼のメッセージが託されたことが契機となり1967年に姉妹都市提携を締結。 |
交流事業の展望、課題等 | 市には未だ地域国際化協会が存在しないため、現在設立に向け取り組み中であるが、その中にあって市民主導の交流が活発であることから、市民レベルでの国際交流に中心的な役割を担うことが期待される。 |
提携30周年記念奨学金基金の活用について(ダラスカレッジ特別留学生派遣事業)
- 大阪府 守口市
守口市 - カナダ ニューウエストミンスター市
ニューウエストミンスター市
交流事業の特色
- 姉妹都市カナダ・ニューウエストミンスター市にあるダグラスカレッジの英語研修講座へ、市民(高等学校卒業以上)2人以内を特別留学生として派遣する。
- 留学生には奨学金基金から奨学金を支給するほか、授業費の一部を免除する。
〔留学生一人につき(2人の場合)〕
1. 7週間の授業料(C$2,550)のうち、C$1,275をダグラスカレッジが免除する。
2. ホームスティ費用(C$1,200)のうち、C$500が基金から奨学金として分配される。 - 留学中は姉妹都市の親善交流を行う。
- 留学後は市の国際交流、市国際交流協会のボランティア活動に参加する。
http://www.city.new-westminster.bc.ca
姉妹都市交流の一環として、NW市の「MAY DAY」パーティーに招待される留学生
大学でのクラスメートと
交流事業の内容
守口市とカナダ・ニューウエストミンスター市は、1993年(平成5年)の姉妹都市提携30周年を機に、新たな教育交流を促進するため、「守口・ニューウエストミンスター姉妹都市提携30周年記念奨学金基金」を両市とブリティシュコロンビア州高等教育省、州立ダグラスカレッジの四者で創設した。翌年から毎年、奨学金基金を活用して、市民を特別留学生としてダグラスカレッジ夏期英語研修講座(約7週間)へ派遣し、英語力の向上と異文化体験を通して、国際的な視野を広げられる人材の育成を図り、帰国後は市や国際交流協会の国際交流活動に参加していただく。
この研修講座はホームステイを体験しながら、英語を母国語としない人々と共に英語を学び、ワークショップやフィールドトリップなど様々なプログラムを通して、多様文化主義であるカナダで異文化を体験するもので、前半はアジア系移民や留学生とともに勉強し、後半はケベック州のフランス系カナダの学生とクラスをともにする。
また、姉妹都市交流の一環として、ニューウエストミンスター市の公式行事(市長表敬訪問)や「MayDay」パーティなどにも参加し親善を深める。
守口市の概要 | ニューウエストミンスター市の概要 | |
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人口 | 149,449人 | 約58,000人 |
面積 | 12.73km2 | 18.13km2 |
概況 | 守口市は大阪平野のほぼ中央部にあり、淀川左岸に位置し平坦で大阪市の北東部に隣接している。大阪市のベッドタウンと家電産業を中心とした工業都市的性格をあわせ持つ都市である。市内には国道一号線、大阪環状線などの幹線道路や京阪電鉄本線が縦横断するとともに、地下鉄谷町線、大阪モノレールの駅があり、交通の便もよい。 | カナダ・ブリティシュコロンビア州にある古都で、バンクーバー市の南東に位置しており(スカイトレインで約25分)、フレーザー川北岸のなだらかな丘に街は広がっている。その街並は、緑豊かで公園も多く閑静な住宅地が続いている。 産業は、農産物(果樹園芸)、林産業(製材・合板)のほか、北米向け貿易ターミナルとしてフレーザー港がある。 |
姉妹都市交流に係る周辺情報
提携年月日 | 1963年4月10日 |
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姉妹都市提携の経緯 | 昭和36年6月、本市の市長が、欧米各国の地方自治制度を視察した際、カナダに立ち寄ったことが契機となった。翌年、駐日カナダ大使の仲介もあり、ニューウエストミンスター市と折衝を重ねた結果、同年12月市議会も姉妹都市として提携することを可決した。翌年の昭和36年に先方の市長の来日を要請し、4月10日市民会館において、姉妹都市宣言に調印、両市の友好交流を深め、ひいては世界平和に貢献することを誓い合った。 |
今後の展望、課題等 | 今後とも、教育交流として留学生の派遣を実施していくが、相互交流として、カナダからの留学生の受入を検討すること。また、本市では公民館活動を通して、趣味や文化サークルが多く活動していることから、これらの交流についても研究していきたい。 |