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多文化共生

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東日本大震災支援活動記録

在住外国人による支援活動

■ひょうごラテンコミュニティ 

 

 Hyogo Latin Community01<インタビューイー紹介>
 大城ロクサナさん
 ペルー出身。1991年3月に来日。
 ひょうごラテンコミュニティ代表。
 スペイン語ラジオ番組のパーソナリティもつとめている。

 

 

「ひょうごラテンコミュニティ」はどんな団体ですか?

 ひょうごラテンコミュニティは、2000年にNGOワールドキッズコミュニティ内で活動を始め、2011年4月に独立した団体となりました。南米出身者や日本人のメンバーが中心となり、スペイン語圏出身者の日本社会での生活向上と地域住民との交流のために様々な取り組みを続けています。
 スペイン語による生活相談、月刊誌「Latin-a」やラジオ番組制作、子どものための母語/学習支援教室などをスペイン語話者が中心になって進めています。

 

東日本大震災ではどんな活動をしましたか?

Hyogo Latin Community02
スペイン語番組の収録風景
 大震災発生直後から「Latin-a」誌のホームページやフェイスブックでスペイン語による情報提供を開始すると同時に、電話相談や翻訳作業を昼夜問わず行いました。また、FMわぃわぃのスペイン語番組「Salsa Latina」でも災害情報を提供しました。
 常に正しい情報を伝えることを心がけ、ニュースなどをスペイン語に翻訳し、ホームページやフェイスブックにアップしました。また(特活)多文化共生マネージャー全国協議会多言語情報のスペイン語翻訳のネイティブチェックに協力しました。 

 

どんな思いで活動をしましたか? また、活動の際に難しいと感じた点、助けになったことは?

 阪神淡路大震災を体験しているので、東日本大震災の被災地の状況や皆様の大変さはよく分かります。当時、スペイン語での情報がなかったために不安だったことを思い出しながら活動をしました。
 この活動を行う際に難しいと感じたことは、パニックになってデマや憶測に惑わされやすい人が多くいたことです。何が正しくて、何が間違っているのかということを根気強く伝え続けました。

 

支援活動を通じて感じたこと、気づいたことを教えてください。

 正確なスペイン語の情報が不足していたため、多くのスペイン語圏出身者がパニックに陥りました。
 中には、原発事故の放射能漏れを恐れ、帰国した人もいました。このような災害が起きたとき、一番影響を受けやすいのが外国人です。言葉の問題だけでなく、感情的、精神的なことも同時に背負うことになり、日本人以上にパニックに陥りやすいのです。

 

今後はどんな活動を予定されていますか?

Hyogo Latin Community03
子どものための母語・日本語教科支援教室
 今の事業(電話相談、子どものための母語・日本語教科支援、スペイン語ラジオ番組、Salsa Latinaの放送、無料情報誌Latin-aの発行、ホームページやフェイスブックでの情報発信など)を続けながら、今後は緊急時において、どのように迅速かつ効果的に情報提供ができるか検討する必要があると思います。
 また、ほかのスペイン語支援団体とネットワークを作り、災害時にはお互いに協力しあう体制を整えたいと考えています。


 

最後にこのサイトを見ている人にメッセージをお願いします。

 外国人支援は、一見楽しそうに思われがちですが、内情はそうではありません。日本人には当たり前に思われることでも、日本語や日本の習慣がよく分からない外国人にとっては深刻な悩みなのです。それらを一つ一つ親身になって支援することが大事だと思います。


 

 
 <団体情報>

  団体名: ひょうごラテンコミュニティ
  代表者: 大城ロクサナ
  所在地:〒 653-0052 神戸市長田区海運町3-3-8
  月刊誌Latin-aホームページ(スペイン語):  http://www.latin-a.com/

 

 

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このページに関するお問い合せ先
多文化共生部多文化共生課
Tel :  03-5213-1725
Fax :  03-5213-1742
Email : tabunka@clair.or.jp
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