CLAIR(クレア)一般財団法人自治体国際化協会

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多文化共生

多文化共生関係資料

東日本大震災支援活動記録

在住外国人による支援活動

■NPO法人ブラジル友の会

 

 <インタビューイー紹介>
 金城 エジウソン セイエイさん
 ブラジル・サンパウロ州出身。1998年2月に来日。
 特定非営利活動法人ブラジル友の会理事。


 

  

「ブラジル友の会」はどんな団体ですか?

 母語を忘れ両親とコミュニケーションが取れなくなる日系ブラジル人の子どもたちの問題を解決するために2000年からポルトガル語教室をはじめました。2004年からは日本の公立学校に通う外国人児童・生徒が途中で学校をやめないよう、高校へ進学できるよう放課後学習支援を行っています。2008年のリーマンショック以後は、外国人住民の実態調査や相談業務、就労支援、就学支援など幅広い活動をしています。

 

東日本大震災ではどんな活動をしましたか?

支援物資の送付作業
 
 被災地での炊き出し
 大震災発生直後から「東北太平洋沖地震多言語支援センター」の翻訳サポートを行いました。センターからの情報を毎日ポルトガル語に翻訳しました。
 同時に、センターからの情報をメーリングリストで送信し、日本で暮らすブラジル人への情報発信を行いました。
 また、支援物資を届けたいという外国人が多く、ブラジル人コミュニティからの支援物資を集め、被災地に届けました。発生直後から、数回に渡って支援物資を送りました。
 被災地での支援活動として、震災発生から1ヵ月後の2011年4月16日、17日に、宮城県気仙沼市で炊き出しを実施しました。岐阜県内・近隣のブラジル人を中心に集まったボランティアメンバー約30人で被災地へ行き、避難所で牛肉やキャベツなどを使ったステーキ丼を500食分提供しました。
 このほか、ブラジル大使館が中心となって、様々なブラジル団体が寄付などを募り、2011年7月31日に東北へ届けました。 

 

 



どんな思いで活動をしましたか? また、活動の際に難しいと感じた点、助けになったことは?

 今回の震災で、たくさんの被災者が助けを必要としていることを感じました。私たちは日頃の活動を通して、多くの人とのつながりを持っていたので、協力し合って、被災地に物を届けるなどの支援ができると考えました。助けを必要としている多くの人の存在を知り、何か助けになりたくて今回の支援活動を行いました。自分自身、被災地を訪問して、被災地の状況をとても悲しく思いました。実際に目にしないと分からないことだと思います。
 活動で難しいと感じた点は震災直後、支援物資を届けたいと多くの外国人が相談に来ましたが、どのように支援をすれば良いのかわからなく戸惑ったことです。

 

支援活動を通じて感じたこと、気づいたことを教えてください。

 かなり多くのブラジル団体が支援活動を行っていたので、震災で初めて知った団体もありました。そんなに多くのブラジル団体が存在していたことを知りませんでした。震災をきっかけに、それらの団体との新しいネットワークもでき、今後活動を続けていく上での励みにもなりました。
 また、今回の経験から、みんなが力をあわせれば、本当にすばらしい活動がたくさんできることを知りました。

  

今後はどんな活動を予定されていますか?

ブラジル友の会03
 被災地で活動したメンバー揃って
 時間が経つにつれ防災の意識が薄らいでいきますが、防災に対する意識をもっと高めてもらうためにも、防災訓練への参加呼びかけや防災に関する情報を今後とも続けていきたいと思います。

 

 





最後にこのサイトを見ている人にメッセージをお願いします。

 時が経つにつれて、防災意識が薄らぎ、防災訓練への参加者が少なくなるなど様々な問題点がある中、それでも、住民同士のつながりを深め、働きかけを継続していくことに意義があります。みなさんも、どうぞ、この大きな転機となった出来事を忘れずに、隣人どうし助け合い共に歩んでいきましょう。

 

 
 <団体情報>

  団体名: ブラジル友の会
  代表者: 金城 アリーナ・ユキエ・イワキ
  所在地:〒 505-0044 岐阜県美濃加茂市加茂川町1-1-1
  ブラジル友の会ホームページ: http://braziltomonokai.com/

 

 

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このページに関するお問い合せ先
多文化共生部多文化共生課
Tel :  03-5213-1725
Fax :  03-5213-1742
Email : tabunka@clair.or.jp
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