多文化共生関係資料
東日本大震災支援活動記録
各地域の事例
■(公財)愛知県国際交流協会- 多言語情報翻訳システム活用事業
<団体概要> 公益財団法人 愛知県国際交流協会 設 立:1984年7月10日 所在地:〒460-0001 愛知県名古屋市中区三の丸二丁目6-1 愛知県三の丸庁舎内 T E L:052-961-7903 F A X:052-961-8045 U R L:http://www2.aia.pref.aichi.jp/
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この事業の実施に至った背景を教えてください
愛知県では、ますます在住外国人の長期滞在化・定住傾向が高まっており、日本人と外国人が生活圏を共にしながら円滑な社会生活が送れるようなシステムづくり、特に多言語による情報提供を行うためのシステム作りが必要となっています。これまでにも、外国人向けの防災マップ・防災マニュアルや多言語による生活ガイドが作成され、効果を上げていますが、Webサイトや広報誌による公共情報(交通規制のお知らせや、公共行事のお知らせ等)や生活情報(ごみの分別方法や地域のお知らせ等)、さらには、緊急情報(地震や津波など防災情報、災害時の連絡事項等)を、定期的に多言語で提供できる状況には至っていないのが現状です。そこで、多言語による情報提供を行うためのシステムづくりの一環として、英語、ポルトガル語、スペイン語、中国語、韓国・朝鮮語の計5か国語による基礎的な情報(テンプレート)を瞬時に翻訳するシステムを開発し、ホームページでの公開に取り組みました。
具体的に、どのように実施したのかを教えてください
「多言語情報翻訳システム」トップ画面 |
この多言語情報翻訳システムは、当協会のホームページよりアクセスが可能となっていますので、市町村や市町村国際交流協会において、また、学校、病院等の施設で、一つの情報を多言語化して窓口に掲示することにより、外国人の方に対しての、スムーズな情報提供をなすことができると考えています。
災害時には、刻々と様々な状況が変化しますが、時刻や場所など、その時々に合わせた情報を各テンプレートに追加入力することにより、タイムリーに情報発信ができるようになっております。また、日頃から生活情報のテンプレート翻訳をご活用いただくことにより、システムの操作方法に慣れ、緊急時にも積極的にご利用いただけるのではないかと思っています。
「多言語情報翻訳システム」防災情報画面 |
「多言語情報翻訳システム」生活情報画面 |
(1)防災情報
【地震発生前】観測情報、注意情報等
【地震発生】地震情報、津波、余震、避難勧告等
【被害・救援】被害状況、火災、消化救出等
【生活情報】情報一般、トイレ・入浴、ゴミ処理等
【安否・相談】安否情報、相談窓口、入国管理等
【交通・ライフライン】電気、ガス、水道、道路等
(2)生活情報
外国人登録等の市町村役場での手続き、在留の手続き、施設案内、業務案内、町内会、医療、仕事・労働保険、教育、税金、交通、住まい等
実施してみていかがでしたか?
本システムの「防災情報」は大規模災害を想定した文面のテンプレートを用いていますが、今後は台風や豪雨といった局地的な災害にも対応できるよう、データベースの充実を図っていきたいと思っています。